こんにちは!
今回は、ANAとJALのCAに合格するために求められる英語力、についてお話ししていこうと思います。
前々回の記事→ ANAとJALのCAに合格するには。【5つの資質・条件】
で、合格のための5つの資質・条件について解説し、これらの総合点で合否が決まるとお伝えしました。
その要素の一つに「英語力」を挙げましたので、
今回はその詳しい解説verです。
私自身、就職活動時いくら調べても、サイトによって、
「TOEICは関係ありません」
とか、
「留学しないと落ちる」
などなど答えが違っていて、
どのくらい力を入れたらいいんだろう、とものすごくモヤモヤしていました。
きっと当時の私のように悩んでいる方もいると思うので、
そんな方々に向け、疑問を少しでも解決に近づけるよう、ミモなりにお答えしていこうと思います。
(ちなみに私のTOEICスコアは当時600点スレスレ、しかしANAとJAL両社から内定を頂けたという奇跡の人間です)
ではまいりましょう!
ANAとJALのCAに合格するために、求められる英語力
結論です。
TOEIC600点は取りましょう!
ここは断言します。
まずそれぞれの採用HPを見てみましょう。
ANA
【募集要項】応募資格
TOEIC600点程度以上の英語力を有すること。
JAL
【募集要項】応募資格
TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有する方。
はい、両社とも「程度」という言葉を使用し、足切りがあるわけではないことをアピールしているものの、TOEIC600点を目安にしていることがわかります。
TOEIC600点を絶対に取るべき理由
ANAもJALも、数年前より確実に英語力が重視されてきています。
採用って、会社の風向きによって、毎年、「こういう子を取りたい」というテーマが少しですが変わるんですが、
現在のANAとJALの風向きを考えてみると…
ANAでは2018年の採用から、1年目から国際線を飛ぶことがHPに明記されていること、
また、こちらの記事→ANAとJALの違いと、求める人材像。で解説していますが、中期経営計画に、国際線ネットワーク拡大を掲げています。そうなると必然的に英語力のある受験生が有利になっていきますね。
JALでは2015年から、英語面接が始まっています。
詳しくはこちら→JALのCA 英語面接について研究してみました。【過去問あり】
ANAがSKYTRAX社の5スターを初めて獲得したのが2013年、当然取れるはずだろうと迎えた2014年も獲得できず、内部情報ですが、その1つの理由がCAの英語力とも言われていたようです。
そして、数年前から、国内線を1年とんだあと、国際線訓練に入るためにはTOEIC600点以上が絶対条件となっており、入社時スコアを持ってなくとも合格したCA達は、国内線乗務をしながら勉強を進めなくてはならない厳しい状況になっています。
また2020年には東京オリンピックも開催されますよね。外人さん、たくさん飛行機にお乗りになります。
そしてJALの英語面接とは別に、ANAもJALも英語試験が課されるので、どっちにしろ英語の勉強は必要になります。(ちなみにANAはTOEIC600点以上のスコアを提出すれば免除になります)
以上の理由から、
今後の採用もますます英語力のある受験生をANAもJALも欲している、と予想します。
足切りと記載は無いものの、TOEIC600点は必ず取っておくことを強くおすすめします。
クラス25人を分析
ミモは2014年入社になりますが、
TOEIC600点に満たないCAは25人中5人ほどです。ほとんどが600〜750点で、3人が900点以上、そんな感じです。
英語面接の始まった2015年以降入社のCA達は、もっと平均が高いです。
ANAとJALに合格するために留学は必要なのか?
結論です。
必要ありません。
でもしておいたら確実に「楽」になります。
留学が必要ない理由
TOEIC600点ほどの英語力があれば、
接客英語に関してはANAにもJALにも完璧なマニュアルが存在しているので、覚えさえすれば、訓練も、そして実際の機内でもなんとかなります。
現に、仲良くさせて頂いている大先輩のあるチーフパーサーは、留学経験なし、去年のTOEICは380点であったと私にこっそり教えてくれたことがあります。
…。
その時の会社の風向き的に、採用の段階であまり英語力を重視しなかったか、それかこの方が面接官の目にとんでもなく魅力的にうつったかのどちらかと推測できますが、
間違いなく言えるのは、英語に長く触れた経験がないCAは、触れていたCAに比べ、苦労します。
留学経験があり英語が得意な友人は、訓練中、英語の勉強をほとんどしておらず、他の科目(安全、サービス)に全ての時間を捧げられていたので、余裕な顔をして成績が良かったり…
土日は合コンにも出向いていたり…
私は死ぬ気で勉強をしていたというのに。あの時は本当に、悔しかった…
(ミモは留学経験なし)
クラス25人を分析
1年間の留学経験があるのは、10人。1年未満は5人、帰国子女が2人です。英語には学生生活でのみ触れていた、というCAが8人、といったところです。
まとめ
本日は、ANAとJALのCAに合格するために求められる英語力、についてお話ししました。
今回の記事を一言でまとめると、
TOEIC600点は必ず取っておこう!です。
もちろん取らなくても合格の可能性はゼロではありません。
受かりますが、取っておけば大きな安心材料になります。
CAとして英語が喋れるに越したことはありません、
ミモ自身もあまり英語が得意ではないために、外国籍のお客様の対応に苦慮する場面をたくさん経験しました。
しかしTOEICが990点あるからといって“一発合格“なんてことはなく、
ただ言えるのは、残酷なことに、
受験生2人ともの人柄が素敵で、求める人材像にマッチしている、と面接で評価されたとして
そのうち1人に合格を出すという状況の場合、
TOEICの点数が990点と550点であったら前者が選ばれる、そういう判断基準の一つに英語力がなります。
ですので!
自分の一つの武器として、就職活動が本格化する前、4年制大学の方でしたら大学1.2年生のうちにTOEIC対策を始め、600点を取ってしまうことを強くおすすめします。
ミモの600点スレスレ勉強法はこちら→留学なしでTOEICギリギリ600点を取る方法。【リーディング編】
留学なしでTOEICギリギリ600点を取る方法。【リスニング編】
TOEICって、第一印象を磨いたり、企業研究をすることよりも、努力の結果が目に見えると言いますか。
頑張れば頑張るほど点数は上がります(大変ですけど)ので、ちゃちゃっと早めに600点を取得し、ESと面接練習に100の力を注ぐのが一番効率がいいかなと思います。
TOEICをコツコツ一人で勉強するのってしんどくて、地味ですけど、CAって案外、こういう姿勢、働いてからも大事になってくるんですね。
訓練のテストも然り、
ワインや食事の種類や、路線ごとの税関の知識を覚えたり。
自己啓発として資格取得を目指したり。
けっこう地味です。
TOEICで英語力の何が測れるんだよ、などとよく言われますが、個人的にはCA試験においてはその「コツコツ努力する姿勢」があるかどうかという、もはや一つの資質として見られているような気がします。
そういった姿勢を早めに自分のものにしておくことで、後が楽になりますし、もしかしたら人生のうちに役に立つ可能性も無きにしも非ず、ですしね。
コツコツ、ですよ〜
以上です!
みかんと苺が美味しい季節です。
またお会いできますように。