こんにちは!
本日は、ANAとJALのCAになるために有利な大学の学部はあるのか、についてお話ししていきたいと思います。
主に高校生の方に向けた記事になりますが、
現在大学に在籍中で、「このままの進路でもCAになれるのだろうか…?」と不安に思ってらっしゃる方にも向け書いていきたいと思っています。
ミモ自身、高校1年生くらいから漠然と「CA」という職業に憧れていたのですが、
大学の選び方が正直よくわからず、
校舎のデザインが気に入った大学になんとなく入学し、
いざ本格的にCAを目指し出した時に、「もしかしたら、もっとCAに有利な大学があったのかも…!」と後悔した経験があります。
ではいったい、
受かりやすい大学、また学部なんて存在するのでしょうか。
本記事では日系航空会社に5年間在籍した筆者が、現役CAの出身学部をランキング形式でお伝えし、細かく考察していきたいと思います。
ではまいりましょう!
ANAとJALのCAになるために有利な大学の学部はあるのか
結論です。
「入学しただけで有利になる!」なんてことはありません。
大学の偏差値も関係ありません。
出身大学も、学部も学科もほんっとにバラバラです。
でもなんとなく〜系の学部出身が若干多いかな、という印象はあり、それぞれにメリットが存在するので後述します。
理由
近年、エアラインを含め多くの企業では、“人材の多様性は企業を強くする“という考え方が主流になってきています。
こちらは、中途採用で、積極的に航空業界ではない前職に就いていた人材を採用しているピーチアビエーションのCEO、井上慎一氏の言葉です。
「人は自分の経験に縛られるもの。どうせ縛られるなら、ほかの業界の常識をもっている人に来てもらったらいいんじゃないかということで、新幹線や旅館で仕事をしていた人も採用しました」
参考サイト→https://toyokeizai.net/articles/-/288274
中途採用についての発言にはなりますが、
経験や知識を共有し、吸収していくことで、個人、さらには会社全体を成長させていく、という考え方ですね。
ピーチアビエーションだけではなく、新卒採用に関しても、
ANAにしても、JALにしても、いろんなバックグラウンドを持った新入社員に来て欲しいのが本音であると考えます。
ANAとJAL CA 募集要項
それぞれ公式HPより抜粋致しました。
ANA…2019年4月から2020年3月までの間に専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方。
JAL…2019年4月~2020年3月までの間に専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程)を卒業見込みの方で、2020年2月以降、会社の指定する時期に入社できる方。
ふむ。
両社ともに全く同じ内容です。指定の学部、学科は無い模様。
ANAとJALのCA 出身学部ランキング公開
ここに入れば有利になる、なんてことはありませんが、CAを受験する上で、在籍していればメリットがある学部/学科はたしかに存在します。
微差になりますが、ミモの訓練同期25人の出身学部/学科をランキング形式でお伝えしますね。
第1位 語学力が向上する学部、学科(10人)
英文系(英米文学科など)
交流系(異文化コミュニケーション学科など)
語学系(英語学科など)
です。
理由としては、授業のプログラムに留学が含まれていたり、外国人教師が授業を行ったりと、日頃から英語に触れる機会が多く、英語力の向上を意識的に勉強せずとも図れるからです。
単位もとりつつ、ANAとJALの募集要項にある、「TOEIC600点以上」という基準を満たす可能性が大きくなるんですね。
一石二鳥、素敵です。
入ったら受かる、なんて、とんでもなく有利になるようなことはありませんが、これらの学部/学科に入学することだけで、追い風のような役割を担ってくれます。
第2位 学んだことをESや面接で語れる、大学の学部(8人)
国際系(国際経営学科、国際文化学科など)
観光、もしくは旅行系(観光学科など)
です。
上記の学科も基本的に留学プログラムが充実しており、語学留学ではない海外経験ができるというメリットがあります。
選考段階で、「英語だけではなくこんなことも学んできました!」と、ほかの受験生と差別化を図ることができますね。
例えば観光系の学科だと、「ラスベガスに授業のプログラムで短期間訪問し、観光客誘致の具体的方法についてフィールドワークを行った」とか、国際経営学科だと、「経営学について、イギリスの大学で1年間学んだ」とか、
その後に「〜だからCAになりたいと思った」という理由さえなんとか付けれればいいので、
この子、他の人にない経験をしているな…と面接官受けはいいのではないかと個人的に考えます。
あとは現実的な話をすると、英語系の学科より、就職の面でも転職の面でも幅広い選択肢を持てるので個人的におすすめですね。
第3位 英語系でも国際系でもない学部出身+他にない経験(6人)
第1位と第2位でお伝えした学部以外だと本当に様々になってくるのですが、例を挙げると、
理学部数学科出身もいますし、保育科、看護科なども。
でも皆に共通しているのが、
学部の授業で学ぶ事以外に、何かしらCAになりたいと思うようになったきっかけとなる大きい経験をしていること。
それこそ短期であっても留学してみたり、大学とは全く関係のないところで外国人留学生とイベントを行ったり、アルバイトで接客業を極めたり。
第1位と第2位の子達は、能動的に動かなくても、授業の一環としてCAにつながる経験ができますが、こちらに関しては大学で学ぶこと以外に+アルファの経験をすることをおすすめします。
〜学部だけれど、学外でこんな経験をし、CAという職業の魅力に気づきました、と面接官に伝えるんです。
ANAとJALに合格者が多い大学が存在するカラクリ
大学によっては、エアラインコースなるセミナーを開催している大学もあります。(関西外語大学や明治学院大学など)
人気の航空業界を目指す大学生のためにも、また、大学としても就職率も上がるので願ったり叶ったり、です。
またその大学から合格者が出れば出るほど、OG訪問のチャンスは増え、大学の就職センターに情報は蓄えられるので、
受験生にとっての環境としては最高です。
そう脈々と受け継がれ、合格者が扇状に増えていくカラクリが裏にあるんです。
やはり合格者が多いのにはそれなりの理由があるので、こういった大学を選ぶという手もあります。
参考サイト→キャビンアテンダント就職者の出身大学ランキングhttps://dot.asahi.com/dot/2019122400064.html
ちなみに航空系の専門学校や短期大学について
実際に訓練同期25人のうち航空系の専門学校出身の子はおらず、語学系の短期大学出身の子のみ1人います。
正直なところ、全体を見てもかなりの少数派です。
自分の今後の可能性を狭めないためにも、選択できる余地は大切かなと思いますので…
CAになれたとしても、もしかしたら腰を痛めて乗務できなくなり、転職をせざるを得なかったり、
CAの特殊な勤務体系により生活リズムが崩れ体調が優れず、続けることができなくなる可能性だってあります。
心配性のミモとしては、あまりおすすめはしません。
さいごに
本日は、ANAとJALのCAになるために有利な大学の学部はあるのか、についてお話ししました。
ミモの答えとしては「ノー」ですが、
(ここ!という大学、そして学部、学科に入れば有利になるとなんて決して言えません)
訓練同期の出身ランキングの第1位、第2位で挙げた学部/学科、また合格実績がある大学に関しては、やはりそれなりにメリットはあり、CAを目指されている方にとって良い環境であると考えますので、
現在高校生で、やんわりとでもCAを目指されている方はそれらを視野に入れて受験をするのは良いのかな、と思います。
またそういった学部でない方も、決して諦めることはなく、何らかの経験を持って、そしてTOEICを600点にさえ届かせれば、何も心配することはありません。
CAって、足りないところをお互いに補い合いながらチームで働く職業でして、その様子はお客様に伝わるもので。
良いフライトって、そういうものかなーと考えたりします。
サービスには正解がないので、模索して正解に近づくためにも、いろんな考え方が大事なんですね。
RPGのゲームも、5人のパーティにはそれぞれ得意技のあるキャラクターで構成するじゃないですか、そんな感じです。
ですのであまり道を狭めることなく、自由に進路を選んだ後でもCAは全然目指せます。
中途採用という道もありますしね。
なので焦らず頑張りましょう。
以上です!
風は寒すぎですが、空が澄んでいて綺麗ですね。
またお会いできますように。