こんにちは!
本日は、「CAのブラックリストは存在するのか」について、お話ししていきたいと思います。
CAの数は、ANAでは約8000人、JALでは約6000人ほど。
毎回と言っていいほど新しい上司と仕事をする中で、1割ほどでしょうか。こんな言い方をしてはいけませんが、やっぱりこわい人っているんですね。
なぜブラックリストという文化があるって、
それはもういろんな「こわい人」から身を守るための必死で必至な、新人CAの唯一の対抗策なわけです。
本記事ではそんな、CAという世界の実情をお話しします。
※嫌な思いをする方、
あるいは個人的な意見を多く含んでいるので、軽く聞き流していただければと思います。
ではまいりましょう!
CAのブラックリストは存在するのか。
まず、両社の現役CAからの返答がこちらです。
ANA
「存在します。
“リマ“とも呼ばれ、名前と入社年度が書いてあるもの。
それ以外にも、“ピンクリスト“という、男性関係が派手なCAのリストもある。
ピンクリストはパイロットの方まで回っているという噂あり。」
体育会系のANAでは、上下関係が厳しめで、人間関係で疲れるCAが多いという話も聞きます。
やはり存在するんですね。
そしてピンクリストというものも。
JAL
「存在します。
シンプルに“ブラックリスト“と呼ぶ。
名前と、見た目の特徴やこわさの特徴が書いてある。
ベテランCAが多く、100人は載っているのでは。外人クルーの名前もあります。
ピンクリストはかつて存在していたらしい。」
JALではANAと違い、体育会系の人間関係のしんどさというよりは、年配のベテランCAのサービスへのこだわりなどで疲れているCAが多い模様です。
また中には外人クルーの名前もあるとは…こわい人のグローバル化が進んでいるようです。
ブラックリストをどう活用するのか。
フライトへ向かう心の準備に活用
来月のフライトスケジュールが発表されると、ANAもJALも、同乗するメンバーリストを確認することができます。
それらとブラックリストを照らし合わせ、
「来月のここら辺はさらに気を引き締めよう」
と、事前勉強をいつもよりしっかりと行なったり、あるいは死刑台にのぼるような気持ちで覚悟を決めたり。
ミモは新人のころ、こわい人の名前をメンバーリストに見つけては、そのフライト前は心のスイッチをオフにする癖を身につけていました。
「いやだいやだ」と思うより、「人生いろいろだよね」と、無の感情で会社に向かうわけです。
フライトを切るために活用
これは少し邪道ですが、
メンバーリストを確認し、
いつかのフライトでブラックリストに名前のあるCAとご一緒する、もしくはかつてこてんぱんに叱られた大先輩とご一緒する場合、
「それらしい理由でフライトをお休みする」というあまりよろしくないことをするCAも中にはいます。
簡単に言うと、”ずる休み“です。
フライトを休むと、
以前こちらの記事→CAの仕事の一つ、「スタンバイ」とは。呼ばれる理由と過ごし方。【天国と地獄】
でお伝えしたスタンバイのCAがかわりに(身代わりに)起用されてしまうので、罪悪感もあり…
ただその後も自身が健康で、元気にフライトをしていくため自分を守る手段でもあるので、
何か落ち込んでいたりする場合は迷わずすべきな、大切な防護策であると個人的には考えますね。
班替え(グループ替え)時にこわい人と一緒かどうか確認するために活用
ANAは「班」、JALは「グループ」と呼ばれる、
一般企業で言ういわば「部署」のようなものが存在します。
だいたい7〜10人くらいでしょうか、新人〜60歳くらいのベテランまで年齢幅広く組まれるもので、1〜2年ごとに編成がなされます。
これが、JALの場合、以前こちらの記事→ANAとJALのCA 身体検査の内容。【2021年入社版】
でお伝えした、JALの身体検査の一環として行われるロールシャッハテストの結果を鑑みて組まれてるとかなんとか…。
そのメンバーによってCAはその先1〜2年の運命が決まるので、
毎年決定時期はそわそわ。
発表され次第、ブラックリストと照らし合わせ、こわい人がいるかどうか、そして果たしてどんな1年になるのか、CA達はどきどきしながら目を通します。
ご友人のCAさんがもしそわそわイライラしていたらそれはもしかしたら班あるいはグループ決めの季節が近づいている可能性もありますよ。
ブラックリストの文章例
「〈名前〉2007年入社 安全に厳しい」
「〈名前〉チーフ アナウンスの声がやけに高い」
「〈名前〉マネージャー フライトが始まると性格が急変する」
「〈名前〉2012年入社 話を聞いていれば機嫌がよくなる」
こんな感じです。
ただ、書かれている性格より実際はだいぶマイルドだったり、または名前がリストにないのに鬼のような人がいたり。
決してリストがすべてではありません。
また、さらに言うならば、このようなこわい人の数より多く、天使のような尊敬すべき先輩はたくさんいます!
さいごに
本日は、CAのブラックリストは存在するのか、という題で、ミモの友人の
ANAとJALの現役CAの返答をもとに、その実態に迫ってみました。
もちろんミモは片方の航空会社に最近まで勤めておりましたので、
「うんうん、わかるわかる。」
って感じです。
CAは毎回はじめましての方と、密室で、長ければ14時間お仕事を協力して行わなければなりません。
OLさんのように、部署にいる遠くの席のお局さんとの7時間を毎日繰り返すというより、
ストレスがぎゅっと一点に集中していると言いますか。
なので、フライトによってはよい塩梅で力を抜く必要があったりするんですね。
なのでけっこう、ブラックリストを確認しては、
「このフライトはストレスフルだから頑張るけれど、このフライトは優しい方ばっかりだから適度に気を抜いて楽しもう!」
などしていかないと身が持たない。
そしてそううまくやっているCAは、辞めずに続けている印象があります。
皆さまも、就職活動におきましてもストレスが多い毎日かと思います。
気を抜くところはぬいて、
今からCAを続けていくための練習をしてみてはいかがでしょうか。
以上です!
またお会いできますように。