こんにちは!
前回、前々回と、CAになりたい方へ真面目な内容をお伝えしましたが、今回はミモの本音をお話ししたいと思います。
CAを5年間続け、国際線を飛び、ファーストクラスを担当し採用の現場に立つまで勤めたのに何故辞めたのか。
一言で言うと、疲れ果てました!
何があったの…
気になりますよね。
華やかに見えますが、かなり特殊な環境でした。
良いことも多いんです。多いんですが、辛いことも多く、そのバランスが取れなくなり退職に至りました。
そんなリアルな本音をぶっちゃけます。
さっそくいってみましょう!
私がCAを辞めた7つの理由
⒈朝は早過ぎ、夜は遅すぎ。月に5回以上は徹夜便。
CAのひと月のスケジュールは別の記事でお伝えしますが、びっくりするくらい不規則です。
例えば看護師さんやホテル業界の働き方ですと、早番/遅番で分かれているだけで、それぞれの出退勤の時間は決まっており、身体のリズムを整えやすいかと思いますが、(それでも大変ですが…)
CAの場合、早いと自宅にタクシーが朝の3時に迎えに来るスケジュールや、遅いと深夜の0時過ぎに空港集合など本当にバラバラです。
また国際線の多くは深夜帯をまたいでフライトを飛ぶので、夜通し起きている日がかなり多くありました。
寝るべき時間に無理にアドレナリンを放出して起きているものですから、体内のリズムは崩れ、不眠症や自律神経失調症など、体の至る所に不調が現れてきます。
⒉正解がない。
これはサービス業全てに言えることだと思います。
1人のお客様にとっては最高のサービスであっても、違うお客様にとっては過干渉であったりと、毎日、霧がかかった中で正解を求めながらもがいている感覚がありました。
もちろんその結果喜んでいただけるのが、CAとして達成感があり醍醐味でしたが、昇格のため、そういった「正解のないこと」に対し評価基準を設けられ、日々上司からチェックされる環境がストレスでしかありませんでした。
⒊土日休みがない。
これもまた他の職種にも言えることですが、CAのスケジュールはJALだと基本的に4勤務2休、ANAだとさらに不規則(フライトの長さに応じて休みが付与される)に組まれています。
ひどいと2日しか土日休みがない月もありました。
そうなるとどうしても土日休みの友人と会いづらくなり、結婚後は主人との時間もうまく作れず、そのストレスが顕著でした。
⒋人間関係が湿っぽい。
CAの職場は女社会。悪質ないじめなどは近年かなり少なくなってはいますが、それでも、女性的なじめじめした雰囲気は残っており、そんな場面に遭遇するたびに精神を消耗していました。
噂話は秒速で回りますし、表面では仲良くしていた先輩同士が、片方いなくなった途端にもう片方の悪口を言ったりなんて日常茶飯事。
気にしない力は年々身につきますが、それでも、そういった姿を見てしまう機会は日ごと多くなり、尊敬できないCAの数は自分の年次が上がるにつれ増えていってしまいました。
⒌ルーティンワーク。
フライトタイムや路線により、サービスの厚みは増しますが、基本体系は全て一緒です。
国際線ですと、ドリンクサービス→食事サービス→回収→機内販売がオーソドックスな流れです。
その中でお客様との絆であったり、普通では得られない経験をして、それぞれのフライトに色を加えることは可能ですが、流れを追っているだけのデジャブのような毎日に飽きてしまいました。
⒍毎回「はじめまして」。
月にフライトが10あるとすると、ANAでもJALでも、班フライト(グループフライト)というものが月に1〜3回組まれます。しかしそれ以外の7〜9フライトは「はじめまして」の先輩と後輩と作り上げます。
サービスの基本構造に関するマニュアルはあるものの、自由度は高く、また機内で起こる様々なトラブルに対する解決方法も人によって正解不正解あり、毎回、先輩方の出方を見ては、気を使いながら仕事をしていました。
⒎子供を産んだ先の未来が見えなかった。
もうここまでお読みになった方はCAがどれほど家を空けるか、生活リズムが人と異なるか、おわかりになったかと思います。
CAは妊娠が発覚した直後から休職でき、また産休、育休の制度もかなり改善され整ってはいます。それでも、子供に何かあった時海外にいたらすぐに駆けつけることなどできません。
CAの多くは、保育園やご両親の力添えがあり、仕事を続けている場合がほとんどですが、ミモ自身それは自分の考えになかったので、未来が描けなくなってしまいました。
CAを辞めた、その後
CAを辞めた後、どういった道を歩んでいくのでしょうか?
大きく分けて3つの道があります。
CAで得たことを生かして転職
・CA時代に培ったコミュニケーション力を生かし、営業職
・英語力を生かし通訳や翻訳家
・外資系航空会社にトランスファー
・海外経験を生かし旅行業
などなど。
CAにまいもどるパターン
ANAではかなり前から再雇用制度があり、一度退職を決めたが、子育てがひと段落して復帰する選択肢もあります。JALでも契約社員ですが同じような制度が昨年から始まりました。
一度離れてみてわかるCAの良さ、というものもあるようです。
私もいつか気づく時がくるのでしょうかね…
専業主婦へ
もっとも退職するタイミングとして多いのが、お子様を出産されてから、であるようです。
前述しましたが、環境の変化は大きいですよね。
主婦になられた後も、いろいろなフィールドで活躍されている元CAはたくさんいます。
現役時代に体力的にも精神的にも鍛え上げられてるんですね。
さいごに
今回はミモの、CAという職業に対するリアルな本音をぶっちゃけました。
いろいろお話ししましたが、ミモが入社して感じてしまったのは、とにかく、「なんか思ってたのとちがうな…」ということで、
それは、世の人が持つイメージと実際の仕事内容のギャップであったり、入る前の期待と入った後のギャップであったり。
(サーチ不足により良い部分しか知らずに入社を決めたミモも悪い)
これらに加えて、上述したいろいろなストレスが重なり、CAの良いところ(正直、めちゃあります)にそれらが上回ってしまった結果、退職を決意しました。
ただこういったストレスって、形は違ってもどの会社でも言えることですよね。
なので辞める前に要検討が必要です。
私は人生一度きりということで、CAという職業も楽しみ尽くしたと判断し、
次のステップに進もうと決意し退職を決めました。
ですのでまたどうぞお付き合いください。
もしもう退職を決意されている場合は、こちらも参考になさってください。→CAを辞める手順を徹底解説。【立つ鳥跡を濁さず】
以上です!
またお会いできますように。