こんにちは!
本日は、ANAとJALのCA 国際線ファーストクラスのサービスの違いを徹底比較していきたいと思います。
金額は庶民からするとびっくりするほど高く、
一度は乗りたい、そしてCAになるなら一度は担当してみたい!と多くの方が思う、
そんなファーストクラスは、
ANAとJALではどのような違いがあるのでしょうか。
元CA目線で、働きやすさも込め比較していきたいと思います。
ではまいりましょう!
ANAとJAL ファーストクラスの値段の違い
ニューヨーク線で見ていきます。
本日、skyticketさんで2020/6/1と6/8のフライトを往復で検索、燃油サーチャージ込みの正規料金で調べたところ、
ANAとJALで100万近くの差があり…なぜだろう。ANAは早割などの割引をしているのでしょうか。
詳しい方教えてください。
ANA
¥1.320.120
JAL
¥2.308.370
こんな感じでした。
往復で120〜230万くらい、ですね。
それにしても、おそろしい値段です。
皆さんお値段を見て、「どんな人が乗るんだよ」そうお思いではないでしょうか。
ANAとJAL コンセプトの違い
ANA
「旅の始まりから終わりまでパーソナルという贅沢を。」
JAL
「お客様のプライベートな空間。時間を尊重する最上級のおもてなし」
言ってること、ほとんど一緒です。
お客様が ANAとJALのファーストクラスに求めるものは同じ、ということでしょうか。
あえて言うならば、 ANAさんは飛行機=旅の一部として感じていただけるよう、JALさんは高級感を演出しよう、という意識が見て取れます。
ANAとJALのCA 就航路線の違い
国際線のファーストクラスは、国際線全ての路線に付いているわけではありません。(厳密に言うと同じ路線でも無い場合もあります、飛行機の種類によります)
そして時期によりこれら以外の路線に飛ぶこともあります。
ANA
2020/3/29〜6/30の時刻表によると、
アメリカ(サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、ワシントンD.C.、ヒューストン、ホノルル)、ヨーロッパ(ロンドン、フランクフルト)
JAL
2020/3/29〜8/31の時刻表によると、
アメリカ(サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク)、ヨーロッパ(ロンドン、パリ)
ちょっとだけ違いが見られますが、基本的にANAもJALも、長距離線に就航しています。
ANAとJAL CAとしての働きやすさの違い
皆さんが気になるところはここだと思います。
ANA
まず注目すべきは、CAの編成人数。
ANAは、ファーストクラス8名のお客様に対し、基本的にCAは2名でサービスにあたります。(搭乗時は+1CA)
後述しますが、これはJALのCAにとってはびっくり、そりゃ無理でしょと言いたくなる事実です。
それもこれも、キャリアパスに由来するのかなー、と考えますが、(ANAのファーストクラスはベテランがつく)
これでなんとかなってるんだから、ANAの先輩方は相当仕事がデキる、かつ、会社としてCAが働きやすい仕組みをうまく作ってるのかな、と想像します。
ただ、ファーストクラスのお食事を見ていただくとわかりますが、
(こちら→羽田✈︎ロンドン 元CAの、ANAファーストクラスレポ。【THE Suite】ですね)
取り扱うお飲み物からメニューの厚み、それに付随する盛り付けの工程がかなり多く、
お客様8名に対しCA2人でサービスに当たるというのは、1人ひとりののワークロードが大きく、かなりしんどい、と言えると思います。
さらなるしんどさ目線でいくと、ANAには、ホノルルに就航している点も挙げられます。
ANAのホノルル路線についてはこちらの記事→ANAとJALのCA 国際線サービスの違いを徹底比較。【成田✈︎ホノルル】
で少し触れていますが、リゾート路線かつフライトタイムとステイ時間が短いのにファーストクラスって、
勉強時間含め、精神的にしんどいんですね。
JAL
先程びっくりした編成人数ですが、JALは8名のお客様に対し、CA3名でサービスにあたります。
こちらの記事→ANAとJALのCA キャリアパスの違いを徹底比較。【結構違います】
にあるように、わりかし若手を“成長のためにも“配置させるから、この人数になっています。
3人中1人のCAがキッチン担当となり、基本的にギャレーにこもり、盛り付けに専念する形となります。
ANAのCAからしたら3人もいる!?という感じなのでしょうが、こちらにもきっとしんどさはあり、
JALのファーストクラスに乗るような方は同じく他航空会社のファーストクラスを経験されている方も多い。そんなお客様の前に若手を立たせるんだから、
本人としても(とても良い経験ですが)プレッシャーが大きいこと、
サービスを受けるお客様にとってどうなのかな、ということ、
そしてチーフを含む周りのCAのサポートも必要になること、が少し大変ポイントになるのかな、と考えます。
さらなるしんどさ目線でいくと、JALのパリ路線が気になります。
個人的にですが、フランス⇆日本の飛行機を利用される方って、一流のレストランやホテルを経験している方が多く、
サービスに厳しいお客様が多い印象があります。
イメージでいうと、プラダを着た悪魔のミランダ的な…
ファーストクラスに乗るもんだから、相当な強者。
なので、担当するとなると、長くて12時間、緊張が続きヘトヘトになりそうです。
ANAとJAL 飲み物の違い
アルコール類に関しては、ANAもJALも頑張ってセレクトしていますので省略。
そんな中ミモがちょっと気になったのがこちら。
アルコールが飲めない方へ向けてのドリンクの違い、です。
ANA
ANA公式HPより引用
JALにないものが、お抹茶、豆乳、期間限定ジュース、ホットチョコレート。
女性、若年層、ベジタリアンの方などさまざまな方が楽しめるよう、あるいは日本を発信しようという姿勢が見られます。
CA目線で言うと、
チョイスが多い分、覚える知識も多くなり、大変そうですね。
JAL
JAL公式HPより引用
ANAにないものが、高級茶、そしてマリアージュフレールというフランスの、こちらも高級紅茶。
ファーストクラスならではの、ここでしか味わえない、高級感&特別感を演出している模様です。
こちらも味の違いを細かく説明する知識が必要になりそうですね。
ANAとJAL その他サービスの違い
ANA
【ベッドメイキング】
ANA公式HPより引用
こんな感じでお客様は機内でお休みになります。
【着替え】
ANA公式HPより引用
男性用に見えてしまい、あまり可愛いとは言えませんが、着心地は良い模様です。8名いるお客様を順次化粧室にご案内し、お着替えの手伝いをするのもCAのお仕事です。
【アメニティ類】
ANA公式HPより引用
かわいい。こちらアメニティは、 ANAもJALも期間限定でさまざまなブランドとコラボしていますが、ANAさんのアメニティは若い年代が好むデザインをよく採用している印象です。
JAL
【ベッドメイキング】
JAL公式HPより引用
こんな感じでお客様のベッドを用意するのもCAの仕事です。
マットレスはエアウィーヴを採用。ソフト面とハード面が選べるそう、いいですね。
【着替え】
JAL公式HPより引用
ANA同様、男性向けに見えます。
女性用、誕生しないんですかね。
【アメニティ類】
JAL公式HPより引用
こちらは反対に少々女性向けのお色ですが、なんだかおしゃれ。
その他サービスに関してはこんな感じで、そこまで違いは出ませんでした。お客様にとっても、好みですよね。
そんな中面白い違いがあったのがこちら。
【血栓症を予防するための提供アイテム】
ANA
ANA公式HPより引用
足ふみローラー!
こんなのあるんですね。JALに比べると…最新です。
JAL
JAL公式HPより引用
青竹ふみ!
ANAに比べなんと古風で日本的な。でも、機内ではそのもの珍しさから、外国籍のお客様にたいへん人気だそうですよ。
違いをミモなりにまとめます
ANA→ファーストクラスはベテランCA2名でテキパキとサービスにあたる。担当できるようになるまでの道のり長い!
ドリンクはチョイスの幅を広げ、たくさんの人に楽しんでもらえるよう配慮!
お抹茶飲めるの日本らしくて素敵!
JAL→ファーストクラスは若手含むCA3名で支えあいながらサービスにあたる。すぐ担当できるけれど勉強大変!
ドリンクには選び抜いた逸品を据え、ファーストクラスならではの高級感&特別感を演出!
なのに青竹ふみを置いているところが日本らしくて素敵!
さいごに
本日は、ANAとJALのCA 国際線ファーストクラスのサービスの違いについてお話ししました。
大きな違いが見られないものの、
飲み物や提供アイテムで少し両社の個性が見て取れたのではないかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
あとは大きいのはCAの構成人数ですね。
個人的には、働くなら早く担当できますし3人で回せるJALがいいけれど、
一客としては、 ANAのベテランCAさんに熟練したサービスを経験してみたいってのもありますし、
ベテランCAを配置し、ファーストクラスにさく人員を抑え、効率の良いキャリアパスを考えているANAさんすごいなーと思う一方、
ファーストクラスを若い人材に一任してくれるJALさんも素敵だな、とも思いますね。
裏腹。
以上です!
またお会いできますように。