こんにちは!
本日は、留学なしでTOEICギリギリ600点を取る方法、についてお話ししていきたいと思います。
ほとんどの航空会社で、CAへの応募の目安となるTOEIC600点。
英検で言うと、2級〜準1級レベルとのこと。
もうすでに、21年卒の採用ははじまっておりますが、
先日質問もいただきましたので、ひとつの経験談としてまず本日は“リーディング編”をシェアさせてください。
ちなみに私の点数の変遷としては、
(大学2年時)530点→(大学3年時)610点→(入社3年目)830点
という感じです。
もうすでに高得点を取られている方は見ないでください…お恥ずかしい。
こんな感じで頑張ってました、という個人の経験談です。
ではまいりましょう!
TOEICギリギリ610点を取る方法
まずはミモの当時の状況
あれはたしか大学2年生の秋頃。
中高と英語に自信があったものの、大学受験から自堕落に磨きのかかった約2年の月日が流れ、
CA受験にTOEICが必要だとわかった私は、なんの対策もせずに臨んでみることに。
1ヶ月後520点という結果に自分でも驚き、さっそく勉強を開始します。
ミモの当時の状況としましては、偏差値は高すぎず低すぎずの大学で文系(英語系ではない)、
留学経験はなし。(その後も予定なし)
英語力は、仮定法はやんわりだけれど…過去完了は完璧かな、くらいの、
中高はまじめに授業を受けており、基礎はおおかた固まっている状態です。
1.まず手元にある本を解き直した【勉強開始〜1ヶ月間】
【単語】
大学受験の時に使っていたものですが、
2年も経つとかなり忘れてしまっていたので一から見返し、すぐに単語の意味が出てこないものはメモに残し、
寝る前に覚え→次の日の朝に定着しているか見返し→1ページ分そういった単語で埋まったらまたとめて寝る前に覚え…というのを繰り返し覚えていきました。
【熟語、文法】
こちらも有名な一冊かと思いますが、結構知っておくべき文法が網羅されているのでやって損はなく、
大学受験とTOEICってまったく違うんじゃないの?とお考えになる方もいるかと思いますが、重なっている部分はかなりあり、自分の基礎知識としてもしっかりわかっておきたかったので見返すこととしました。
やり方としては上述した「繰り返し復習方法」ですね。
似たようなものですが、こちらも有名なだけあっておすすめです。
ただ、もしこれらを見返してみてほとんど忘れてしまっているとか、中高で英語の勉強まじめにやってなかったから覚えられてないよーという方はもっと時間を割くべきですので、ご自身のペースで、解けない問題はないくらいまで固めてください。
2.TOEICに関する本を買って解きはじめた【1ヶ月後〜】
一通り大学受験までの英語知識を思い出し、基礎が固まったところでやっと、“TOEIC対策”に入りました。
単語に関しては、改めてTOEIC用のものは購入せず、
以下にご紹介する本を解いていく中でわからなかったものを、まずは“推測する力”を養うことに集中し、
そしてその単語をノートに書き出すことで、自分なりの単語帳を作成していました。
【熟語、文法】
人それぞれ好みがあると思いますが、ミモは答えが隣のページに載っているものが好きなのでひたすらこのシリーズを解きまくっていました。(後ろの方にまとまっているのが嫌い)
大きい本屋に行って、デザインや大きさ、内容がとっつきやすいものならなんでもいいので、とにかく解きましょう。
解いてみて、わからなかったものは番号に丸をつけるとか、ページの端を折るなどして、時間を開け(3日以上)再度解き、を繰り返します。
一回だけ解いて、その場でふむふむ、で終わってはいけませんよ。
その答えの理由の定着と、忘れた頃に改めて解いてみることが大事です。
【長文読解】
ミモが一番苦手だったこちら、長文読解。
だって、途中で眠くなりませんか?答えが長文の中に永遠に見つからないとイライラするし…
ただこれがもっとも“慣れ”だと思いますので、最初は吐き気がするほど嫌でも、毎日レベルで英字に親しんでいれば、自然と頭にスラスラ入ってきて、かつ答えとなるものがどこらへんに隠れているか、だんだんとコツが掴めてきます。
辛抱。
【TOEICのコツについての本】
これ、結構手を伸ばして本当に良かったな、と思った本のうちの一つです、おすすめ。
英語の試験に「コツ」ってなんぞや、という感じだとは思いますが、「こういう問題が来たらこう解く!」とか、「時間の使い方」とかが書かれており、
ただただ知識を詰め込むだけでは稼ぐことができなかったような点数を結果的に稼ぐことができた、その手立てとなった一冊です。
3.(なるべく)毎日2〜3時間勉強をした
そして1〜2について、毎日時間を決めて英語の勉強時間を確保しました。
大学2年生の時はアルバイトとサークルに明け暮れていたものの、たとえば15:00〜21:00まで働いた時はその後の2時間、アルバイト先の近くのカフェにこもって勉強するとか、
午後から授業がある場合は少し早めに家を出て、11:00くらいに大学近くのカフェに入って友達が来るまで勉強したり。(そのまま夕方からはサークル活動に参加)
と言っても毎日はなかなか難しいので、できるだけ、頑張りましたね。
時間ってないようですが、意識すれば、作れるものなんですよね。
4.TOEIC公開模試を毎回受験した【3ヶ月後〜】
およそ1ヶ月に1回開催されているTOEIC公開模試。予定が合う限り必ず受験をしました。
あの頃毎回6000円かかるのがキツかったなあ。
ただやはりTOEIC会場特有の雰囲気に慣れること、また月1の試験を見据えることでモチベーションを保ち続けることができ、
家の机で1人たんたんと勉強するより、その一回に集中して本気を出すこと、そして帰ってくる結果に一喜一憂しながら、自分の弱み強みを理解することは、かなりその後の結果に貢献したと思います。
5.自分の弱い部分を集中的に対策し、休憩がてら強い部分を強化した
最後はこちらですね。
先述したTOEIC公開模試の結果をもとに、
「自分は思っていたよりPART6が苦手だなあ」とか、「なんでこんなに文法問題のケアレスミスをしているんだろう、意外に時制が絡むと間違えやすいんだ」…
などなど、点数が低かったパート(=高いパートより短い時間で改善の余地があるということ)を把握し、それに特化した対策本を解いていくことで効率的に点数が上げられたかな、と思います。
ただそれだけですと疲れてしまうので、得意な分野(ミモの場合はリスニング)も休憩がてら解いたりして、モチベーションの維持にも気を配っていました。
CAとして入社後目指すべき点数
ANAとJALに関してですが、
客室の長であるチーフパーサー/チーフキャビンアテンダントに昇格するためには730〜750点以上の取得が目安となっており、
(曖昧なのは、それは単なる目安であって、持ってなくてもその他が優秀であればなれるっちゃなれる場合があるため)
JALに関しては、
国際線移行訓練に入るためには600点がマストの条件になってきます。
なので、受験時運良く600点の足切りに引っ掛からなくとも、その後ご自身の足かせになってしまう場合があるので、
しっかり超えている、あるいは入社後には必ず超える必要があります。
また ANAでは、TOEICとは少し異なりますが、一人一人の英語力レベルが、その日の同乗クルー全員に配られる名簿兼指示書的なものにしっかりと記載されることとなるので、
見栄の意味でも、
英語力はあって損はないCAとして働く上で重要なスキルでもあります。
さいごに
本日は、留学なしでTOEICギリギリ600点を取る方法、について、とくに英語が得意でもないミモがお話ししました。
最終的に、入社3年目では奇跡の点数に到達できましたが、平均値はおおよそ750点くらいです。
外資系航空会社にお勤めのCAさんと比較してしまったら…ああ恥ずかしい。
でも私にしては、留学なしで、頑張った方です。
ANAやJALなどの日系航空会社に関すると、
以前こちらの記事→ANAとJALのCAに合格するために、求められる英語力とは。【英語が苦手な方へ】
でもCAの英語力についてお話ししましたが、本当に人によります。
留学経験があっても600点くらいのCAや、経験がなくとも独学で900点くらのいのCAもおり、
また実際に喋れるかどうかはそのTOEICの点数ではまったく測ることはできず。
もちろん高ければ高いほどいいけれど、
会社的には「個人の努力値」くらいにしか見ていないなーというのが個人的な見解です。
なので英語が苦手な方はCAになりたかったら、ギリ600点だけ頑張って取って、その他の内面的な魅力を磨かれることをおすすめします。
以上です!
またお会いできますように。