こんにちは!
年が明けて最初の投稿になります。
皆さまはお正月休み、いかがお過ごしでしょうか?
ミモはCAを辞めて初めてのお正月休みだった(去年はニューヨークでした)ので、何をしたらいいかわからず戸惑い、忙しくしてた方が性に合うのかも、
などと過去を美化した日々を過ごしていました。
でも、ゆっくり時を過ごすことって、心にとってとても良い事ですよね。
以前こちらの記事→CAの1日の流れ。その仕事内容とは。【国内線と国際線の違い】
で、国内線と国際線CAの、1日の流れをお伝えしました。
流れをさくっとお伝えするあまり、
じゃあ実際、具体的に何をやってるの?
って感じの内容になってしまったので、
本記事でさらに詳しく解説していきたいと思います。
本日は国内線編です。
思い出としてはなんでしょう、とにかく常にバタバタでしたね。
ではまいりましょう!
国内線CAの、1日の流れ
1日の流れをざっくりとお伝えすると。(例:羽田–新千歳、フライトタイム1時間35分、普通席)
以前の記事とかぶりますが、ちょこっとおさらいです。
10:00 羽田空港に到着、会社へ行き、制服に着替える。
11:00 事前学習(私は基本的に会社でやります)15分間くらい。
11:15〜11:30 ブリーフィング
12:00 機材、安全チェック①
12:05 コクピットブリーフィング
12:10 搭載品チェック②
12:20 清掃、しつらえチェック③
12:30 セキュリティチェック④
12:35 お客様搭乗開始
13:00 離陸前チェック⑤
13:10 羽田空港を離陸
13:30 ドリンクサービス
13:50 機内販売
14:00 着陸前チェック⑥
14:15 新千歳空港に着陸
14:35 降機終了
14:40 忘れ物チェック⑦
こんな感じでCAは1フライトを終えます。
具体的にどんなことをやっているのか、
まず前半部分のみ、
読者の方にも想像がつきやすいよう、過去のミモのルーティンに沿って、一つひとつ解説していきますね。
国内線CAの1日の流れ、仕事内容を詳しく解説(自宅出発〜お客様搭乗開始まで)
10:00羽田空港に到着、会社へ行き、制服に着替える。
新人時代、私は京急空港線沿いに住んでいました。(新人CAめちゃくちゃたくさん住んでます)羽田空港まで20分もあれば着いたので、9:30にマンションを出発。
この時点でコートの下に制服を着ており、髪型もシニヨンにまとめてお化粧もばっちりです。(すっぴんで空港に向かうCAもいます)
小さいスーツケースを片手に、羽田空港に到着、コンビニで食料を調達したのち、関係者しか入れない会社へのドアがあるので、そこから入り、まずはCA専用ロッカーに向かいます。
コートを脱ぎ、スカーフをし、名札を付け、メイクの最終チェックをし、CAのオフィスへ向かいます。
11:00事前学習(私は基本的に会社でやります)15分間くらい。
CAのオフィスへ到着すると、まず勤怠登録をします。
もしその場にその日ご一緒する顔見知りの先輩がいたら、すかさず「今日ご一緒です、宜しくお願いします!」と挨拶をします。
自習テーブルに座り、その日のフライトについて、事前勉強をします。
国際線に比べそこまでやることはないので、ミモはこのタイミングで(※フライトが終わる20時ごろまで最悪食事を摂れなくても保つくらいの)しっかりとした量の食事をいただきます。
11:15〜11:30ブリーフィング
口紅を直し、フライトごとに決められたテーブルに11:15までに向かいます。
テーブルに既に到着しているCAに自己紹介(基本的に名前のみ。飛び立ての新人やら、職位が上がったばかりなどの場合、その情報も付け加える)をし、席につきます。
11:15になると、チーフが「ブリーフィングをはじめます」と話し始め、その日のフライト概況、目標、安全面で気をつけることなどについて打ち合わせを行います。
基本的にCAが10人いたとして、3〜4人くらいしか喋りません。厳しいチーフだと、その日の目標を聞かれる場合もなきにしもあらずですが。
15分で行います。
12:00機材、安全チェック①
ブリーフィングが終わると、皆でぞろぞろと保安検査場に向かいます。お客様と同じように検査を受けた後、その日乗る飛行機に向かいます。
基本的に飛行機は同じ場所を行ったり来たりしているので、今回乗るのは新千歳から羽田に到着したばかりの飛行機になります。
乗り込んだ後はすぐに機材と安全チェックを行います。
CAそれぞれに割り当てられたエリアにある、機材(酸素ボンベ、誘導に使うメガフォン、スペアの救命胴衣など)が正しい場所に正しい状態であるかどうか、またトイレの煙探知機の動作チェックなど、「機内のどこにも異常や不具合がなく、安全にフライトできるか」を確認します。
5分ほどで行います。
12:05コクピットブリーフィング
CA達より遅れて飛行機にやってきたコクピットと、ブリーフィングを行います。
フライトの概況(風が強めなので揺れる可能性あります、とか、時間はこれくらいです、とか)をクルー全員で共有します。
12:10搭載品チェック②
ギャレーを担当するCA(全体の半分)の場合、ドリンクが充分にあるか、ちゃんと冷えているか、などの確認を行います。
ドリンク以外にも、カップや、ミルク&シュガー、スープの粉などのアイテムも合わせて確認し、足りなければ搭載スタッフにリクエストをし、追加搭載してもらいます。
それぞれどのくらい減るか、客況にもよりますし、またスペースも限られているので、毎回、こういったアイテムは飛行機に最低限しか載せてないんです。
また、路線によっては、お酒やアイスを販売したり、無料冊子を配ることもあるので、それらも加えて確認します。
10分ほどで行います。
12:20清掃、しつらえチェック③
搭載品チェックとほぼ同時並行になりますが、ギャレー担当以外のCAが、機内販売の商品の数のチェック、お子様にお渡しするオモチャの数のチェック、機内清掃に不備がないか、座席や床、窓などを細かく確認します。
こちらも10分ほどで行います。
12:30セキュリティチェック④
搭乗開始の5分前、上述した3つのチェックが終わったタイミングで、チーフの合図のもと、セキュリティチェックを行います。
CA以外のスタッフが機内にいないことを確認したあと、不審物や不審者がいないことを自分の担当のエリアを責任を持ってチェックしていきます。
もしここで不審物を見落としてしまい、飛行中に発見された場合は、あらゆる可能性を加味し、緊急着陸となる場合もあります。
ですのでCAにとって、かなり大事な業務です。
丁寧に、そして見落としのないよう、あらかじめ決められたチェック項目に沿って、屈んで座席の下を見たり、ドリンクカートを引っ張り出して奥を見たり、トイレの小さな引き出しを確認したりします。
5分で行います。
12:35搭乗開始
こんな感じで次から次へバタバタと業務を終えたあとやっとお客様をお迎えする段階にたどりつきます。
新人の頃、もうこの時にはヘロヘロになっていることもありました。
それぞれかける目安の時間をお伝えしましたが、あくまで目安です。
航空会社として、お客様に信頼していただくためにも、出発時間を守る事がとても大切なので、出発時間から逆算して行うんですね。
なので1分で搭載品チェックを終わらせなくてはいけない場合もあります。
さいごに
本日は、国内線CAの、1日の仕事(自宅出発〜お客様搭乗開始まで)を解説しました。
文字だけではなかなか伝えきれないところもありますが、
CAの仕事について、少しでもおわかり頂けたら幸いです。
見ていただいたらわかりますが、
CAの仕事って、けっこう焦るタイミングが多いんです。
人って焦ると本性は出るわ、真価が問われるわで、けっこうその場の空気もピリッとするんですね。
CA世界あるあるの、女っぽい湿っぽい雰囲気が作り出されてしまうのも、
そういった要因もあるのかなあとも考えます。
焦っている大先輩、怖かったなあ。
ただ、そういった限られた時間の中だからこそ、
何をまずすべきか、という優先順位付けとか、
どう後輩に指示を出したら効率よく回るか、とか
本当に学ぶことは多かったです。
とってもいい経験でしたね。
次はお客様搭乗〜忘れ物チェックまでの後半編です!
少しお待ちください。
以上です!
またお会いできますように。