こんにちは!
前々回の記事では、私がCAを辞めた理由をぶっちゃけました。
リアルですね。
しかしそれと同じくらい、CAとして得られた経験は大きく、かけがえがありません。
辛いこともありましたが、
CAとして過ごした日々に後悔はありません!
他の職業の方と同じです。辛いことがあれば、嬉しいこともあるんです。社会って、仕事って、そういうもんですよね。
なんだか深い…
はい、では早速まいりましょう!
CAを5年間続けて良かったこと7つ
結構頑張って考えました!
⒈視野がとんでもなく広がった。
もうほんっとうに、世界は広いです。
CAになり、国内線では約20以上の都道府県、国際線では30都市以上のお客様と出会い、実際に足を踏み入れることで文化を肌で感じてきました。
何を大切にするか(宗教、考え方)であったり、独特の慣習、性格の違いなど、日本で生活しているだけでは知り得なかった事に日々衝撃を受けながら、納得しながら、学ぶことができました。
それって多少ばかりストレスを伴うものだけれど、でも多様性を受け入れるってとても大事なことで、悩んでいることがちっぽけに感じられたり、なんだかポジティブな感情が湧いてくるんです。
⒉女性として素晴らしい仲間との出会い。
CAって、強くて面白くて優しい人が多いんです。
(違う人もいますけれど笑)
CAという職業を選ぶ時点で、結構その日暮らし的な考えを持っていたり、人生を楽しむことに命をかけている人が多かったです。そんな人たちと一緒にいると、ワクワクすることに向かって走っていくような、そんな刺激的な毎日を送ることができました。
あとはやはり、高いレベルの接客センスを持っている方っていうのは一緒にお話をしていても、人を楽しませる力とか、癒す力を持っているので、女性としてとてもとても素敵でした。
⒊お金を払って旅行せずとも、いろんな経験ができた。
ステイ先での自由時間や、福利厚生を利用して、観光をしまくりました。
たくさんの国で観光やショッピングをしたり、美味しいレストランに行ったり、フライトのスケジュールが航空会社によっては厳しい場合もありますが(ちなみにJALよりANAのが厳しい)、それでも体力さえあれば、存分に楽しめます。
今やとても良い思い出です。自費で旅行に行かずとも、旅欲は充分すぎるくらい、満たされるんですね。
⒋心が強くなった。
機内は厳しいお客様と恐い先輩の宝庫です。
8割のフライトは平和に終わりますが、2割のフライトは何かしらの事件が起こっていたような気がします。
お客様が急に貧血で倒れられたり、
かと思ったら違うお客様が怒ってしまったり、先輩が謎にキレていたり…
まあそんな時は鳥肌もんです。でもだんだんと慣れるんですね。元々CAはそういったストレス耐性がある子や、何があっても冷静な子が多いのですが、それでもさらに鍛えられました。
今やちょっとのことじゃびびりません。
⒌体力がついた。
私はフライトを、「体をしぼる良いチャンス」と考えて仕事をしていました。
CAという職業が体力的にきついというのはよく言われています。
揺れの中で50〜100kgのカートの押し引き、立ちっぱなし、国内線は1日3〜4便のフライト、お客様の荷物のお手伝い…。私自身、体力には人一倍自信がありましたが、それでも初めの頃は慣れない緊張と相まって、ボロボロになって帰宅する毎日でした。
でもいわばお給料を頂きながらもある程度の運動ができており、日々ステイ先でたらふく地産の美味しいお食事を頂いても、ひどく太ってしまうことはありませんでした。
⒍毎回違うメンバーでリセットがきいた。
失敗を引きずることが無かった気がします。
ANAでは「班」、JALでは「グループ」と呼ぶ、1〜2年間所属する10人前後のチームがあり、月に1〜4回ほどそのメンバーで飛び、習熟を図るフライトがあります。
ただそれ以外の7割〜のフライトは毎回初めてお会いする方々と仕事をしていくので、(はじめましてのストレスはあるものの)何か過去にした失敗をもう一度してしまっても、「たまたまなのかな」と見逃してもらえるメリットがありました。
⒎シンプルにモテた。尊敬された。
CAはやはり一部の人達から「すごい」と言ってもらえる職業です。
例えばアメリカではそんなことないみたいですが…
高品質なサービスであったり、英語力、海外、といった、非日常的なイメージがあるからでしょうか。
シンプルに、合コンへのお誘いや、制服を着ているだけで声をかけて貰える頻度は多くありました。
そんな職業、「CA」が続くタイプとは。
長く勤めていらっしゃる方、本当に尊敬します!
仕事とプライベートを割り切る人
こんなことを言ってしまっては、CAを目指されている方がびっくりされるかと思いますが、
接客業に情熱を注ぎすぎない、旅行が好きな人は、CAが長く続きます。
CAはお客様との直接的な関わりが多い分、自分では精一杯努めているつもりでも、どうしても厳しいお声を貰ってしまうような場面は多くあります。体力的に追いやられている中でそのような場面に出くわすと、真面目で、接客業が大好きな人間は自分を責めてしまいがちになるんですね。
その場はしっかりと謝り、でも「運が悪かったな、忘れよ」と割り切れる人は、ストレスフリーで仕事を続けられ、ステイ先や旅行を楽しむ充実したCA生活を送れていました。
仕事が疲れた頃に妊娠→産休育休→復帰(家庭からの解放)
上述したタイプのCA以外に、クルーライフを楽しんでいるタイプは、家庭から解放されたいママさんCAです。
お子様を出産され、ある程度手が離れた頃に、自分だけの時間が欲しくなり、復帰するこちらのCAは、大変パワフル、かつ母親としての思いやりの力が凄まじく、先輩としても大変尊敬できる方が多かったです。
旦那の愚痴を言っては、「1人の時間、1人のベッド最高〜」
と、エンジョイしながらフライトをされていました。
言い方は悪いですが、”仕事=気晴らし”という図式が成立するんだと、こういった先輩方の背を見て学びました。
まとめ
本記事では、私がCAという職業につき、5年間働き感じた「良かったこと」を7つご紹介しました。
私は、CAはあまり他に無い職業だと考えています。
なぜなら、こんなに多くの素晴らしい人と出会えて、多くの国や地域に行けるなんて他にありますか?
(考えたらありました!笑 バイヤーさんやら、商社マンやら…。)
つらいこともあり、でもその分嬉しいことがあるのが仕事ですが、CAはそのどちらもが大きい職業であったな、と思います。
うーん、考えるとますます感慨深い。
だからCAという職って、いつの時代も人気があり、でも一方で、「ストレスフル」と言われるようなマイナスなイメージを持っているんだと思います。
でもとにかく私はCAとして、たった5年ですが働き、
人生の中でこんなたくさんの濃い経験ができて、居させていただいた環境に感謝しかありません。
お読みになってる方は就活生の方が多いと思いますが、少しでも参考になれたら嬉しいです。
ついに初霜。
以上です!
またお会いできますように。