こんにちは!
本日は、CAの職業病について、リアルなところをお話ししていきたいと思います。
たとえば皆さまのご友人、また彼女、もしくは意中の女性がCAをされているって方は、
本記事を読んで頂ければ、その気持ちが手に取るようにわかるはずです。
理解が、仲が深まる第一歩ですよね。
次は、なんでしょう、妥協ですかね…
ミモは半年前に辞めたのでだいぶ職業病が抜けてきましたが、現役の時はけっこう悩まされましたので、ご紹介させてください。
多すぎてしまったので前編と後編に分けております。
CAという職業の、哀しい面も見えてきますよ。
ではまいりましょう!
CAの職業病とは
1.他CAの気配に敏感
たとえば電車に乗った時、CAは、その車両にいる他のCAの存在に一瞬で気づきます。
ANAにしても、JALにしても根本は体育会系なので、上下関係がしっかりしており、電車の中であっても、先輩からの目を気にせざるを得ません。知らない顔でも、その日もしかしたらご一緒する先輩かもしれません。
人にもよりますが、爆睡したり、携帯を夢中でいじっているところを上司に見られたらあんまり体が良くないのです。
いるかいないかで寛ぎ具合が変わってきますので、他のCAがいたらスッと車両を変えることも。
見分け方としては、薄いデニールの黒ストッキング×ロンシャンor黒スーツケースでまずわかり、
それに加えてしっかりとジェルなどで髪を固めたポニーテールもしくはお団子もしていれば確定ですね。
ちなみにANAとJALではこんな違いも。
ANA→小スーツケースは貸与品。丸っとした布生地っぽい黒色に、外側にジッパーあり。通勤時お団子をしている人はあまりいない。
JAL→小スーツケースは自前。黒色、茶色のリモワ率高い。新人は無印良品の黒色が多い。お団子をしている人がANAより多い。(何故かはわからない)
2.プライベートで飛行機に乗るとまあ落ち着かない
そもそも、仕事以外で飛行機に乗りたくないと言うCAは結構います。空港や飛行機=職場になってしまっているので、たとえ他社だとしても、なんだか完全には寛げないんですね。
それに加え、以前こちらの記事→なぜ航空会社により手荷物収納の案内に違いがあるのか。【SNSのバーキン事件を受けて】
で、航空会社によりお客様に課す安全に関する規定は異なる、とお話ししました。
厳しい訓練を受け、細かいところまで見落とさないよう日頃から指導されているCAは、仕事でなくともいろんなことに気付いてしまいます。
例を挙げるのが難しいですが、たとえばある外資系航空会社ですと、シートベルトサインがついていても、サービス続行はCAの判断に委ねられています。これは日系航空会社ではありえません。安全のため、シートベルトサインがついたら、ただちに着席、と決められています。なので「え!?大丈夫!?」と心配になったり…。
こういうところが同業だといちいち目に入ってきてしまい、心が休まらないんですね、哀しい。
3.早歩き
CAは、公共交通機関の社員です。定時にお客様を目的地にお連れするために最大限の努力をしなくてはなりませんので、常に時間に追われています。
以前こちらの記事→国内線CAの、1日の仕事を詳しく解説します。【自宅出発〜お客様搭乗開始まで】
で、国内線CAの1日の流れ(前編)をお伝えしましたが、そちらにあるように、1時間のうちに、やるべきこと20をこなしていくようなイメージでして、
常にせかせかと、次、いやそのまた次のやるべき事を頭に置きながら、目の前の仕事を終わらせていく感じなんですね。
なので時間感覚がとても鍛えられており、時間を無駄にしないよう、私生活でも早歩きな人が多いです。
お客様の前以外は常に競歩のようなスピードで歩き回っているんですよ、実は。
4.店員さんの間違った敬語が気になる
これ、また別の記事にしようと考えていますが…
これまたつらい職業病で、自分たちが常日頃厳しく指導されているからこそ、他人の事が気になってしまうんですね…。
知識があればあるほど、視界は広がりますが、見えなくてよいものまで見えてしまうという。
文章ガタガタの私が言えたところではないですが、接客用語に関しては気になる気になる…
有名なところで、
「こちら〜になります」とか、「〜のほう」、「店内で召し上がられますか?」など。
どうしても気付いてしまっては、お節介で細かい自分に疲れてしまいます。
5.店員さんへの彼氏の態度に厳しい
飛行機には、かなりの頻度で弱め〜強めのヤバイお客様がお乗りになります。
そんなヤバイ方々にビクビクしながら、そして時に厳しい声を頂いてしまうこともありながら、CAは仕事をしています。
なのでそのトラウマもあり、店員さんに自分たちを重ね合わせてしまう。なので、どんなお店でも、店員さんに敬意を払ってくれるような男性が好きなのです。
あとはテーブルマナーなどにも厳しめかも。
これは、CAは仕事中、そういった場に慣れたスマートな男性を見かける機会が多いので、自分の連れのマナーがなっていないと、申し訳ないですが、どうしても比べてしまいます。
6.食事を食べるスピードが早い
皆さんは、綾瀬はるかさん主演の「ハッピーフライト」という映画をご覧になったことはありますでしょうか?
物語の初めの方で、新人CAであった綾瀬さんが、ギャレーに入った瞬間、青竹を踏み、立ちながらごはんを食べている先輩CA達の姿を見て驚くシーンがあります。
あれ、めちゃリアルでして。
もちろん、時間の余裕があるフライトもあることにはありますが…。
CA達は、ごはん→休憩の順序で、全員が食べ終わった後、休憩に入ります。
CAは大体半分に分かれごはんを頂くわけですが、前半組のCAがゆっくり食べていようものなら、あとの休憩がずれ込む。こんなことにならないように、せっせと次の人が食べ始められるよう、急いで食べるんです。
なのでこの癖が残り、食べるスピードは本気を出せば男性より早いことも普通にあります。
7.ヤバイ人がすぐ見分けられる
このお客様、怒るとこわいだろうなー、とか、ルールを守らなそうだなー、など、まとったオーラを見分けるのが得意です。
正確に言うと、年次が上がるにつれ、得意になります。
1日に何百人というお客様を見ていること、が、その目が養われた理由でもありますが、大きいのは、ヤバイ先輩方と日々一緒に仕事をしているから、でしょう。
ANAにもJALにも、いわゆる「ブラックリスト」のようなものが存在しますが、それらに名前が載っていなくとも、ブリーフィングで会ったときにビビッと感じるんですね。
「この人、ヤバイ」と。
フライトが始まると、8割の勘は当たっている、ということに気づきます。
こういう風に答え合わせをしているうちに、人を見る目が鋭くなってくるんです。
さいごに
本日は、CAの職業病についてお話ししました。
たぶん、まだまだあるのですが、今のところ思いつくのがこのくらいでした。
また思い出したり、CA仲間と集まった時に聞き出せたら、都度追記していきたいと思います。
こんな感じでハタから見るとちょっと人に厳しくて気分屋に見えがちですが…
それには上述したような理由があるんです。
こういったCAという職業の“つらさ“をご存じない男性からすると、もしかしたら高飛車に見えてしまったりするのかもしれません。
もとよりプライドが高い人間が多い職業ではありますが。
ミモは、きっと他の職種にも、こういった職業病ってあるんだろうなあ、と考えるのが好きです。
銀行員は、お財布の中の紙幣の向きが揃っていないと気になってしかたがないのかな、とか、外科医は、レストランでステーキを食べる時、いろいろと意識するのかな、とか。
気になります。
アルバイトでも、ありますよね職業病。皆さんは何かありますか?
うーん、気になる…
以上です!
またお会いできますように。