こんにちは!
本日は、CAという職業に就いてびっくりしたこと、についてお話ししていきたいと思います。
ミモは約5年間、日系航空会社で、国内線及び国際線に乗務していましたが
その日々の中で、CAになるまで知らなかったことに、驚いたり、感心したり、時には引いたり…
ひんぱんに心動かされていたので、それらをここに書かせて頂きます。
隙間時間にお読み頂ければ、と思います。
ではまいりましょう!
CAという職業に就いて、びっくりしたこと
飛行機は時に20mも落ちるということ
皆さまの中にも、飛行機を利用した際、大きな揺れにあい驚いた経験がおありの方もいらっしゃると思います。私も5年間乗り続けてきた中で、幾度となく遭遇しては、肝を冷やしていました。
あるフライトで、「わりと大きかったな〜」と感じる揺れを体験し、はあこわかった、と思っていたら、
飛行機を降りた後、パイロットに、「今日揺れたよね、風の変化で20mも降下しちゃって。」と教えられ、
“え、そんなに落ちるんだ。“と驚いた記憶があります。
20mって、6階建てのマンションくらいの高さがあるじゃないですか。そんな高さから落ちたらひとたまりもありません。
ただ、風の変化で移動した、という感じで、真下に落ちた、とはニュアンスが違うようですが…
その時幸いお客様全員シートベルトをしっかりとして頂けており無事でしたが、もしされていない方がいたら、機内の天井まで飛んでいたかも、と想像してしまう、そんな経験でした。
中国ではラインやSNSは使えない
中国では、ネットの規制が厳しくされており、ラインはもちろん、日本人が慣れ親しんでいるSNS全般が使えません。海外出張が多い友人や、CA歴が長い先輩方にとって普通のことのようで、
話すと、「しようがないよね〜」
とさらっと返される話題ですが、初めてフライトで中国に行く際、機内で先輩にこの話聞いたときはびっくり。Wi-Fiさえあれば、ラインでどこにいても、そして誰とも繋がれる時代だと思っていたので、当時はとても驚きましたね。
その規制をかいくぐる裏技もあることはあるんですが…
デメリットもあるようなので使わないのがベターです。
なので、CAは中国ステイのフライトがあると、約2日ほど、音信不通になってしまうんですね。
こわい人ってこんなにいるんだ
学生時代、ミモはいくつか接客業のアルバイトをしていたので、時にクレームをおっしゃるお客様と遭遇したり、恐い先輩がいたり、
そういった「こわい人適性」のようなものに自信がありましたが、
CAになってからその遭遇率は、学生時代の比ではありませんでした。まあ、アルバイトと比べるのもおかしいかもですが。
お客様にしても、先輩にしても、鬼のような(または悪魔のような…)人って1割くらい存在していて。
“こわい人って世の中にこんなにいるんだ”、と驚いた記憶があります。
なので、CAになると強くなれますよ〜
お金持ちの方の、心の余裕ってすごい
ファーストクラスにお乗りになるお客様って、本当の本当のお金持ちでして、その方々の、器の大きさって、それはそれは凄いんですね。
そういった性格の人が上に上っていくのか、
それともお金の余裕が人をそうさせるのか、
どっちもだとは思うのですが、人として尊敬でき、接客をしながらも、そういった方々からいろんな事を学ばせて頂いていました。
お忙しいはずなのに、CAへの配慮も忘れず、でも一流のサービスを知ってらっしゃるのでスマートで、朗らかで。
何かこちらに不手際があっても、なんともなく許してくださる懐の広さを皆さま持ち合わせていた印象です。
時々すごい寛ぎ方をしているお客様がいる
飛行機には本当にさまざまなお客様がいらっしゃいます。
靴を脱いで座席の上で体育座りをしているなんて序の口で、
暗い機内で床に毛布を引いて、その上で綺麗に寝てらっしゃる方(床ですよ!)を踏みそうになったり、
ギャレー横のスペースで、これまた床の上で華麗にヨガをしている方を見たり。
あとは男性2人のお客様で、ビジネスクラスと普通席の座席をひと席ずつ取って、かわりばんこにビジネスクラスに来ては、そこでしか食べられないものを食べてまた戻る、なんて猛者もいましたね。
このお客様さっきと顔が違う!?となって、発覚しました。
※どれもしかるべき理由があるので注意します。
CAは普通のホテルに普通に泊まっている
入社前まで、私はCAは、CAしか泊まらないホテルとか、空港ホテルに泊まってるのかなと想像していましたが、
実際は全然、一般のお客様がいらっしゃるホテルに宿泊しています。時にはホテルのレストランで、機内でサービスをしたお客様と出くわすことも。
また、ANAとJALも、場所で言うと大阪やホノルルなど、ときどき同じホテルであることがあります。なので両社似たり寄ったりのクラスのホテルに泊まってます。
大体空港に近いホテルで、安すぎず、高すぎずの、普通のホテルにCAは寝泊りしているんです。
CAは黒ストッキングを異常に消費する
ANAもJALも、制服は支給されますが、それ以外の身に付ける小さなものは自分で用意することになります。
それが、機内で履くパンプスと、ANAなら髪につけるシュシュ、また髪をまとめるネット、あとはストッキングなど。
その中でも特にストッキングの消費量ときたらもう。
新人の頃は、こんなに頻繁に買わなきゃいけないんだ!と驚きましたね。
CAは薄いデニールのストッキングを着用していますが、フライト中のありとあらゆる場面で破れる破れる。
お客様のスーツケースやミールカートの端に引っかかったり、なぜそんなところに?というところに穴が空き、すぐにだめにしてしまうんですね。
そんな破れないよーと言うCAもいましたが、ミモは在籍期間5年のうち、累計何足買ったことでしょう。私の動きが雑なのも原因かもしれません。
デリー(インド)の大気汚染えぐい
国際線に乗務しだすとありとあらゆる国にフライトで足を運ぶわけですが、その中で1番驚いたのがデリーの大気汚染の具合です。
事前に聞いてはいましたが、実際に足を踏み入れたときはほんとうにびっくりしました。びっくりというよりは、現地の方々や、駐在している日本人の健康被害は大丈夫なのか?という心配する気持ちの方がが大きかったかもしれません。
天候が晴れでも、常に空は黄色く見え、なんだか変な匂いがしたり…。
一度デリーで、屋外レストランで食事をしたことがあるんですが、小一時間外にいただけで、喉が痛くなり、目も真っ赤になってしまいました。
旅行や出張でこれからインド行くよーって方は、是非マスクを常備されてくださいね。
日本てすごい国
結局CAになって、何が1番衝撃だったかというと、
日本はすごい国だ、と改めてわかったことでしょうか。
海外旅行に行かれた方は思いあたることがあるかもしれません。
長く日本で生活していると気づけなかった、日本という国の住みやすさは、もう何度、そしてどこに行っても痛感していました。
街の安全面だったり、蛇口をひねればすぐ綺麗な水が出てくること、どこにでもあるコンビニエンスストアなど。 当たり前のことのようですが、世界基準で見ると、決して当たり前なんかじゃないんです。
なのでCAになって私は、改めて、日本という国に生まれ、生活できていることに感謝をしましたね。
さいごに
本日は、CAという職業に就いてびっくりしたこと、についてお話ししました。
現役CAさんなら、あるある、と思って頂けたかな、と思います。
本記事には少し愚痴も含まれてましたが、
驚いた=「視野が広がった」ということでして、
種類にもよりますが、視野を広げるって、往々にしてお金がかかってしまったりするもので。
(それこそ旅行、とか、留学とか、学校に行く、とか)
たとえば海外の文化や、人類学とか、歴史などに興味がある方は、CAという職業に就けば、
仕事で学べること以外にもたくさん、得れるものがあって、一石二鳥で、とても楽しめるんじゃないかな、と思います。
ミモも、驚きながらも日々たくさん学ばせていただいて、会話の引き出しに困りませんし、
そういった知識は一生モノです。
有り難かったですね。
以上です!
ときどきある日向が気持ちいいですね。
またお会いできますように。