こんにちは!
本日は、ANAのCAの、4月のスケジュールについて話せる範囲で簡単にお話ししでいきたいと思います。
現在たいへんな状況にあるANAですが、
(JALもですね…)
ミモの友人CAから4月のスケジュールをいくつか入手致しましたので、個人が判明しない程度に公開しようと思います。
CAはとくに、自宅でできる仕事がありませんので、テレワークが基本的に不可能であり、
できるのは、資格や英語の学習くらいという、
家からでは会社に直接的に貢献できない職業です。
(接客業は皆そうですかね)
なので…なんともつらい。らしい。
3月に比べ、国内線、国際線ともにさらに便数の減ったANA。
いったいCA達はどのようなスケジュールを渡されているのでしょうか。
その現状に迫ってみたいと思います。
ではまいりましょう!
まず最近のANAの減便に関するニュース
国内線に関して
全日本空輸(ANA/NH)は4月17日、国内線を追加減便すると発表した。同日から28日までの12日間で、羽田-札幌線など90路線で計画便数の77%に相当する4097便を運休・減便する。
発表済みのものを合わせると、今月1日から28日までで計画便数の50%に当たる106路線1万1249便が運休や減便となり、小型化した便も含めると供給量(座キロベース)は65%減少する。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもの。
今回の発表のうち、1日に1便も運航しない「運休」が生じるのは22路線。これまでの羽田-稚内線や神戸-札幌線など5路線に加え、羽田-釧路線や関西-石垣線、福岡-宮崎線など17路線を追加した。
1日の運航便数を減らす「減便」のうち幹線については、羽田-札幌線は計画では1日16往復だったが減便後は同5-14往復、羽田-伊丹線は同15往復の計画を4-14.5往復に減便し、羽田-福岡線は同18往復を4-17往復に減便する。
減便の実施日は、路線や便により異なる。
2020/4/17 aviation wire 公式HPより引用
ANAの国内線は、4/17〜28のスケジュールでは、約77%の減便ということです。
となるとCAは単純計算で2割ほどしか稼働していない、ということになります。
国際線に関して
全日本空輸(ANA)は4月13日、4月25日から5月15日までの国際線で、運休や減便を追加すると発表した。
新たに発表となったのは、67路線の3,182便。これまでの発表分を合わせると、71路線の3,323便が減便となる。当初計画では72路線の3,676便が運航予定で、減便率は約90.4%となる。
東京/成田発着は、ロサンゼルス(1日1便)、ジャカルタ(週4便)、ハノイ・ホーチミン・ヤンゴン・クアラルンプール・シンガポール・シカゴ・メキシコシティ(週3便)、香港・ニューヨーク(週2便)、上海/浦東(週1便)。東京/羽田発着は、バンコク(1日1便)、シドニー・マニラ・バンクーバー・フランクフルト(週3便)、台北/松山・ロンドン(週2便)への各路線を運航する。
東京/羽田〜青島・ロサンゼルス・サンフランシスコ・サンノゼ線の開設と東京/羽田〜シドニー線の増便は、5月16日に延期する。
2020/4/13 TRAICY公式HPより引用
ANAの国際線は、4/25〜のスケジュールでは、約90%の減便ということです。
となるとこちらも単純計算で、CAは1割ほどしか稼働していない、ということになります。
ANAのCAの、4月のスケジュール
こんな感じらしいです。
フライトタイムは人によってばらつきがあり、5〜25時間ほど。
お給料を考えると平等にしてほしいものですが、運休対象ではない国際線が入ると、その分一気に増えるようです。
以前こちらの記事→ANAとJALのCA 一ヶ月のスケジュールを徹底比較。【現役CAの実際のスケジュール公開】
でお話しした、基本的なANAのCAのスケジュールですが、これがおおよそ75〜90時間とかなので、
1/3、ひどくて1/18まで落ち込んでいる、ということになります。
スケジュール内に多発している「スタンバイ」に関してはご存知の方も多いと思いますが、
こちら→CAの仕事の一つ、「スタンバイ」とは。呼ばれる理由と過ごし方。【天国と地獄】
で詳しく解説していますので宜しければご覧ください。
お給料について
3/26に出したこちらの記事→ANAとJALのCA 現状を徹底予想。【新型コロナウィルス】
でもちらっとお話ししていますが、
“頂ける金額は基本給に毛が生えたくらい”は変わりなく、
職位にもよりますが、
そうなると15〜17万円、未だANAの休業手当がどれほどのものなのか詳細が掴めていませんが、
それを含めても手取りで17〜19万ほどでしょうか。
会社の状況からお給料をいただけていないという方にとって、あるだけでいい、それで十分じゃないか、など、
賛否両論あるかと思いますが、
普段25〜35万ほどのお給料をいただいていると、それだけ高い家賃のマンションに住んでいる場合が多く、
なかなかその他の部分でかなりの節約を強いられる状況にあると言えます。
今後の予想
とにかく現在CA達は節約をしつつ、
自宅でできること(英語学習、アナウンスの練習、手話やソムリエの勉強などなど)を、会社のテレワーク教材などがあれば享受しながら行い、
いつか元の通りに飛べる時、
今まで以上のポテンシャルをもってお客様をお迎えできるよう、
多くのCAは頑張っています。
「倒産の可能性あり」とも言われていますが、ANAもJALも、個人的にはどこかの助けを借りなんとか持ち直すと予想させてください。
採用に関しても、従来の形から変化はあると思いますが、滞りなくなされるはずです。
ただ楽観視できないのは、”これから入社される新入社員の方々の待遇”に関して。
あまり言いたくありませんが、入社後のボーナスや、福利厚生が今まで通りに受け取れない可能性もあると予想します。
(航空会社以外の、多くの会社もそうなりそうですが…)
ですのでそこは理解した上で、覚悟した上で、CAやGSを目指されていただきたい、と思います。
かつてJALが破綻したのちすぐの採用で受かった方々は、寮制度が無かったり、福利厚生が限られていたりと、今と比べると結構厳しい条件だったようなので…
さいごに
本日は、ANAのCAの、4月のスケジュールについて話せる範囲で簡単にお話ししました。
たいへんな状況は変わりませんが、
その中でもミモの知り合いの現役CA達は、不安と闘いながら必死にもがいています。
そして今回 ANAのCAのスケジュールにフォーカスしてお伝えしましたが、JALもほぼ同様とお考えください。
(ちなみにJALは、スタンバイとオフ以外に、「テレワーク」という日を設定しているらしい)
ミモも、今自分にできることを精一杯やって、
いつか通常どおりの世界になる、その時を待ちたいと思います。
以上です!
いつイギリスに戻れるのだろう。
手元にスーツケース一個分の荷物しかないので長引くとわりとしんどい。
またお会いできますように。