こんにちは!
本日は、ANAとJALのCAの現状を、個人的に予想していきたいと思います。
今世の中は暗いニュースに溢れてしまっていますが、
そんな渦中にある航空会社の、
ANAとJALのCAたちは、現在どういった環境にその身を置かれているのでしょうか。
元CAのミモが、2020/3/26の時点で得られる情報をもとに、その現状を推測します。
【追記】現役CAから頂いたスケジュールをもとに後日あげた記事はこちらです→ANAのCAに、4月のスケジュールを見せていただきました。【新型コロナウィルス】
JALとANAのCAに、7月のスケジュールを見せていただきました。【新型コロナウィルス】
【追記】追って両社に関するニュースをまとめた記事はこちらです→ANAに関する最近のニュースをまとめてみた。【新型コロナウィルス】
JALに関する最近のニュースをまとめてみた。【新型コロナウィルス】
ではまいりましょう!
ANAのCA 現状を予想
こちら最新のANAに関するニュース
このため全日空は、およそ8000人いる客室乗務員のうちフルタイムで働くおよそ5000人を対象に、一時的に休業させる方針を固めました。労働組合と合意できれば来月にも始め、会社が指定した日に1か月当たり数日程度、休業させる方針です。
会社は、今回の対応が雇用を守るための措置だと説明していて、給料が減った分の一部については雇用調整助成金を活用するなどして、休業手当を支払う方針です。また会社は、役員報酬の減額や管理職の賃金カットなども合わせて実施することにしています。
国内の航空会社でつくる「定期航空協会」によりますと、感染拡大による影響で、業界全体で2月から4月までの3か月間に売り上げは3000億円減る見込みで、航空会社の経営に大きな影響を与えています。
ANAのプレスリリースも確認しましたが正式な発表はないようなので、どこかからかリークでもしたのでしょうか。
それにしてもおそろしい状況ですが、
JALより早い対応、さすがANAです。
となるとCA達の現状はこう
単純計算して各CAのフライトは3〜4割となり、
基本給に毛が生えたくらいの手取りになっているかと思います。
以前こちらの記事→ANAとJALのCA 給料の違いを徹底予想。【どちらが儲かる?】
で、手取り額についてお伝えしましたが、
これはステイ費や、乗務手当を含んだ金額なので、フライトがないとそれらをもらえません。
ですのでフライトの少ない現在は最悪、基本給(ANAは手取りだと15〜16万円くらい)+アルファのみ、となると想像します。
現状として、ANAは相当数のフライトを減便していますので、CAのスケジュールとしてはニュース内容にある通り、「休業手当が支払われるオフ」と「スタンバイ」だらけとなり、
そしてそのスタンバイも稼働の可能性がかなり低いものであると予想されます。
通常時のCAのスケジュールに関してはこれらの記事→ANAとJALのCA 一ヶ月のスケジュールを徹底比較。【現役CAの実際のスケジュール公開】
をご参照ください。
たとえばお子様をお持ちのママさんで、学費を払っていて、もしくはローンを抱えていて、
など、家庭の事情がある方は本当に大変な状況であると想像します。
ただこの措置が取れるのも、限界があるはずです。
JALのCAの現状を予想
現段階では、JALの、ANAのようなリーク情報を見つけることができませんでした。
しかし減便のニュースを見る限り、CAたちはANAと同じ状況であると予想します。
もはや、ANAのような、「休業手当が支払われるオフ」という措置が取られてないとしたら、
スタンバイだらけの休まらない日々を過ごしているのではないかな、と考えます。
それならいっそ潔く休みにしてくれたほうが…
スタンバイってずっと携帯片手に、心が休まらないんですよね…
他の航空会社の動き
こちらフィンエアーのニュース
同国はフィンエアーの株式を55.8%保有しており、同国のTytti Tuppurainen 大臣は『フィンエアーはフィンランドの物流、交通インフラを担っており同国の経済に与える影響は大きいことから救済する必要がある』と声明を発表しています。なお今回の融資にあたっては今後議会の承認が必要となりますが、同社は融資の他にも余剰機材の売却やリースを検討しているとの報道もあり、あらゆる手段で資金調達に取り組んでいる模様です。
フィンエアーは、通常110路線で1ヶ月あたり約12,000便を運航していますが、同ウイルス問題により約1,600便の運航にまで運航規模は縮小しています。
政府の方針が明らかになったことで、同社は『コロナウイルスの状況が現在の予想よりも長く続いたとしても、キャッシュポジション(現金持高)と事業継続性をさらに強固にすることを目指しています』とコメントしています。
2020/3/22 SKY -BUDGET公式HPより引用
政府が出資。
こうでもしないと会社は持ちません。
こちらエミレーツ航空のニュース
エミレーツ・グループのエミレーツ航空とdnataは、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、規制当局の指示や旅行需要に合わせた運営を行っています。
このうち、エミレーツ航空は2020年3月25日(水)までに大部分の旅客便を運休しますが、貨物便の運航は継続し、777貨物機を使用して、医療品などを含めた不可欠な品物を世界に輸送します。
また、多くの航空会社が減便・運休することに伴い、地上サービス業務、貨物、ケータリングなどを提供するdnataも、国際線ネットワークの複数の支店を一時休業しています。
エミレーツ・グループは1月まで、年間目標に対して良い業績を保っていましたが、新型コロナウイルスの打撃により、支出の延期や中止、不必要な採用やコンサルタント業務の停止、サプライヤーとの連携による経費節約、従業員へ無給休暇の取得促進、25%から50%の従業員給与カット、エミレーツ航空のティム・クラーク社長と、dnataのゲーリー・チャップマン社長の給与100%カットなどで、コスト削減を図ります。
2020/3/23 フライチーム公式HPより引用
基本給から、さらに給与を削るんですね。
政府の出資がなく、このままコロナウィルスの蔓延が続けばANAやJALもこうなることでしょう。
なかなか大変です。
さいごに
本日は、ANAとJALのCA 現状を予想、という題でお話ししました。
うーん、おそろしい状況です。
航空会社がもろに目に見えて打撃を受けているようですが、
蓋を開ければ他企業も相当ダメージを受けているはず。
心配されているのは”倒産”かと思いますが、
何かの助けなしではそういった未来も起こり得ると、
財務系に詳しくないミモでも予想はできます。
就職活動中の方、心配は尽きないと心中お察ししますが、
個人としては、
とにかく今目の前のできることを精一杯やって、航空会社の明るい未来に是非力添えいただければ、と思います。
決して引き合いに出す話ではないかもしれませんが、
(状況がまったく異なるので…)
かつて2011年にJALが倒産した際、なんやかんやあり企業として復活したのちすぐ、2012年既卒入社の募集がかかりました。
ミモの知り合いに、2011年JAL入社を目指し学生時代奮闘されていた方が、新卒時点ではJAL倒産でその想い実らず、
他業種に入社し、
その後そこで培ったスキルを生かしJALに2012年既卒入社された、という方がいます。
今はもう退職されていますが、
仕事を心から楽しむ、芯が強いとても素敵な方でした!
どうなるかはまだわかりませんが、
最悪の事態も想定しつつ、でも夢が叶わないということはありませんので。
以上です!
またお会いできますように。