こんにちは!
本日は、最近話題となった、ニュージーランド航空の新シート「スカイネスト」について、
実際導入された場合、どのようなサービスをすることになるのか、
元CAのミモが勝手に考察してみようと思います。
まだ謎の多いスカイネストですが、個人的には、値段によってはかなり人気のシートになりそうな予感…
はやく導入されてほしいです。
ではまいりましょう!
ニュージーランド航空の新シート「スカイネスト」について
ニュースによると
ニュージーランド航空は、フルフラットとなるエコノミークラス「スカイネスト」を発表した。
研究開発には3年間を要し、オークランドの「格納庫22」イノベーションセンターで200人以上の利用者から意見を得て開発したという。スリープ・ポッド6基から構成されている。
スリープ・ポッドは全長200センチ以上、肩部分の幅は58センチ以上。プライバシーカーテン、睡眠用に設計された照明も設置するほか、個別の読書灯やデバイス用USB電源、換気機能なども検討している。フルサイズの枕、シーツ、毛布、耳栓も提供する。
設置位置は未定。
今年就航を予定しているオークランド〜ニューヨーク線などの長距離路線などへの導入を見込んでおり、就航後の業績評価後、2021年に本格導入の最終決定を行う。他社へのライセンス供与も行う見通し。
2020/2/26 参考URL→
オークランドからニューヨーク、調べたところ15〜17時間かかるそう。これは世界の航空会社の持つフライトの中でも最長らしく、
日系最長のANAの、成田⇆メキシコシティの13〜14時間より長いかなり厳しいフライトであって、
エコノミー症候群などの健康被害の防止をふくむ、低価格でのフラットシートの需要に応えた形なのでしょう。
イメージはこんな感じだそう
ニュージー航空公式HPより引用
とにかく、こちらの記事→CAの秘密の休憩室についてこっそりお教えします。【お客様は絶対に入れない?】
でお伝えしたクルーバンクにそっくりです。
それを客室に作ってしまうなんて、すごいです。乗りたい…
ニュージーランド航空の新シートのサービスを徹底予想
お客様は2〜3時間ごとの交代制
こんな記事も見かけました。
スカイネストは縦200センチ、横58センチのベッド6台で構成されており、各ベッドには枕、シーツ、毛布、耳栓、カーテンが備え付けられている。ある乗客がフライトの間ずっと占有するということではなく、各乗客が一定時間ごとに予約できる仕組みになる。
2020/2/27 参考URL→https://www.afpbb.com/articles/-/3270345?act=all
となると、飛行機の出発時間はその時によって遅延してしまったりとまちまちですので、「何時何分から〜様」というよりも、
予約表をもとに、出発時刻から計算して、2〜3時間ごとにお客様をその都度スカイネストにご案内する形になるのでしょう。
なぜ2〜3時間ごとと予想したかというと、CAのレストタイムが長距離線だとそれくらいで、最低でそのくらい横になれればかなり回復する、という実体験があるから、です。
ちょっと説得力がないのですが…。
あとはたとえばですがビジネスクラスのお客様ですと、便にもよりますが、食事や映画を楽しむためにも2〜3時間の睡眠で目覚める方が多い印象があります。
ですので、足を伸ばすのにも、もしくは仮眠を取るにも、これくらいの時間を割り当てられれば十分なのではないかなー、と予想をいたしました。
CAがベッドメイキング&コンシェルジュ的役割を担う
一定時間がたったのち、次の人の利用時間がくる前に、第一郡のお客様が起きてこなければお声がけをしたり。
こちらの記事→CAの秘密の休憩室についてこっそりお教えします。【お客様は絶対に入れない?】
で解説した、CAが寝る「クルーバンク」でも、寝坊するCA、けっこういるんです。疲れていたり、アラームが作動しなかったり…そんな時は他のCAが声をかけにいくので、そんな感じでお客様を起こしにいくのかなー、と予想します。
第一群のお客様が全員起きられたら、次にCAがやることは、シーツ交換でしょう。
クルーバンクでは、前半組のCAが使ったシーツをそのままに後半組が寝ますが、お客様の場合そうはいきませんよね。男性の次に、少し神経質な女性がお休みになるかも。
担当CAがきっとささっとすべてのベッドのシーツそして枕を取り替える仕事をすることと予想します。
シーツを替え終わったら、上の文中にもあるように、枕元かなんかにアメニティセッティングをすることと思います。
それが済んだら、第二郡のお客様をスカイネストまでご案内する流れになると考えます。
ニュージーランド航空の新シートのサービスの流れを予想
離陸→シートベルトサインオフ→第一群(2〜3時間)→CAがベッドを整える(15分)→第二群(2〜3時間)…
こんな感じかなと。
ミモのいろいろな予想
設置場所は客室最後方
まず、“設置位置は未定“となっていますが、ミモは普通席あるいは(あれば)プレミアムエコノミー付近と予想します。
なぜならビジネスクラス以上ですと、座席がもうフラットになりますので。
以前こちらの記事→CAはなぜそんな案内をするのか、理由一覧。【守らないとこんな事が起こります】
で少し触れましたが、航空機を作るためにはいろいろな基準があります。
脱出の妨げにならないためにも、そして上に挙げた写真で推測するに、客室最後方だと考えますが、
そうなるとスカイネストの入り口のすぐ目の前には、CA達が食事を準備したりするギャレーがあります。
どったんばったんというミールカートの音はおろか、CA達もその中で食事をしますし、打ち合わせや休憩もとる、けっこう騒がしい場所です。
その場所以外となると、客室のど真ん中ですと、CAがせかせかとシーツを替える姿が丸見えで、それより後方のお客様の目に入り気になってしまいますし…
やはりあの形(入り口が後方に付いている)ですと、客室最後方が有力かなと考えます。
お客様としても落ち着けるのかどうか、
そしてCAとしても働きにくくなってしまいそうな。
さらなる発表が気になってしかたありません。
設置クラスにプラス1CA
スカイネストがある分、普通の座席は少し減るとは思いますが、
ベッドメイキングやらに手を取られるので、スカイネストが設置されるクラスに、CAがプラス1人乗務することになると予想します。
スカイネスト担当CA、でしょう。
そうでなかったらかなりCAひとりひとりのワークロードが上がってしまいますしね。
人気の時間帯、不人気の時間帯と差ができそう
値段は未発表ですが、おそらく一律かと思いますが、
たとえば食事サービスの時間帯は上で述べたようにギャレーの音や、お食事を楽しむ他のお客様のざわめきにより、
睡眠を取りたいお客様にとって、快適性が損なわれる気がします。
逆に食事以外の時間帯、とくに機内照明が暗くなるタイミングは人気があがりそうです。
そういった時間帯ごとの需要にも、値段などでうまく対応するのか、期待大です。
シートベルトも義務化
イメージ画像では見えませんが、シートベルトも備わっているはずです。普通の座席と一緒で、突然の揺れのためにも、着用が絶対になりそうな予想です。
CAがクルーバンクで休む時も、ベルトは必須なので、同じような感じになると考えます。
クレームの数が増えそう
上の人の寝返りがうるさいとか、ベッドが臭いとか、いろんなクレームが起きそうな予感がします。
わざわざプラスアルファでお金を払って、短い時間で横になって体力を貯めたい、なんて、
きっと利用される方は忙しいビジネスマンが多く、
そういった方はスカイネストにたいへん期待されているだろうし、そこでなにかCAの不手際や、あるいはスカイネストを利用している他のお客様に対してもピリピリとされてそうですし、
スカイネストがあればその分、厳しいご意見をいただくことが増えそうです。
さいごに
本日は、最近話題となった、ニュージーランド航空の新シートについて、
実際導入された場合、どのようなサービスをすることになるのか、勝手に考察をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
なんでこんなにこの新シートに興味をひかれたかというと、
まず第一に、航空業界のニュースの中で話題になってたということと、
次にミモ自身も現役時代、ずーと
「普通席も全席、2段ベッドみたいにしちゃえばいいのに」
と小さい脳みそながら考えていたからなんです。
普通席(エコノミークラス)って、狭い席がびっしり敷き詰められているわりに、頭上の空間がもったいなくて。
なのでスカイネストのイメージ画像を見たときとてもびっくりしました。
近い将来、スカイネストが、普通席、ビジネスクラス、ファーストクラスの並びにあり、お客様が柔軟に選択できるような、
そんな飛行機が誕生したら嬉しいです。
以上です!
日本とイギリスとの違いにあたふたな毎日です。
またお会いできますように。