こんにちは!
本日は、お客様には絶対お教えしない機内の秘密、についてお話ししていこうと思います。
サクッと「機内の秘密」でぐぐってみて、見かけなかったなーと思うものを厳選いたしました。
皆さん、あんまりご存知ないと思います。
知ってたら、あなたはかなりの飛行機マスターです。
ここぞとばかりにぶっちゃけますね。
ではまいりましょう!
お客様には絶対お教えしない、機内の秘密
お客様から見て右側のCAがだいたい下っ端。
必ずしもこうでない時もありますが、
大きめな飛行機(6人以上CAがいるような)の場合、お客様から向かって右手に座っているCAが若手の可能性が非常に高いです。
オッケーサイン👍をCA同士で出す仕草、飛行機を利用したことがある方は見たことのある光景かもしれません。
あれは、まあ見た目の通り「準備OKです!」とCA同士で伝え合うジェスチャーなのですが、
お客様から見て左側のCAが、右側のCAの準備OKをもらったら、左前方のCAにまたオッケーサイン👍を送るんですね。
伝達ゲーム的なことです。
いわば、反対側CAの状況を上司に伝える責任者でありますので、左側のCAは右側のCAより年次が上であることがほとんどです。
なので若々しいCAに接客されたい!という方は、お客様から見て右側の席をお選びになることをおすすめします。
機内で起こるお客様の怪我で1番多いのが火傷。
あってはならないことですが。
こちらの記事→CAはなぜそんな案内をするのか、理由一覧。【守らないとこんな事が起こります】
で航空機事故について触れ、たとえば突然の揺れでおそろしいことも起こると皆さまを脅しましたが、
実際機内で起こるお客様の怪我は、「熱い飲み物による火傷」がほとんどの割合を占めます。
お客様ご自身でこぼしてしまった、あるいは揺れにより、あるいは隣のお客様の肘が当たって、など理由はさまざまですが、
機内の狭く、そして特殊な環境によりこういったお怪我が起こりやすいんです。
CAとしてもフタをさせていただいたり、お声がけをしたりして防ぐ努力はしていますが、どうしても起きてしまう…
皆さま、機内で熱いお飲み物を召し上がる際は是非お気をつけください。
CAはこまめにコクピットに入り、パイロットに飲み物を持っていってあげなくてはならない。
航空会社によりますが、基本的にコクピットの中には冷蔵庫がなく、パイロットが喉が渇き次第、CA達がお飲み物を都度持っていかなければなりません。
ときどき自前の水筒を持ってらっしゃり、「これになみなみお茶をついどいて!」という素敵なパイロットもいるのですが…
1〜2時間に1度はキャビンにコール(電話のこと)が来て、
「トマトジュースにレモン搾って塩胡椒振ったやつと、紅茶に砂糖入れてミルクちょい足しで。」
など自分なりにカスタマイズしてオーダーする方もおり…
まあフライト中、正直このタイミングくらいしかパイロットとお話しできないので、必要なコミュニケーションだとは思いますが。
これ、申し訳ないですが、個人的にほんとうめんどくさいと思っていましたね。現役CAさんもかなりうなずいていただけると思うのですが、いかがでしょうか。
お客様は、1時間前にジュースがこぼれた席に気づかず座ることもある。
座席周りがなんらかの理由で汚れてしまった場合(こぼし、お菓子のカスなど)、ひどい汚れでないと判断されたら、できる限りの清掃をして、次の便のお客様には知らさず搭乗が開始します。
もちろんCAも触ったり、嗅いでみたり、お客様がお座りになれる状態であるかどうか念入りにチェックしますが…
聞かされたら気は良くないですよね、まさに知らぬが仏、です。
国内線の飛行機は、着陸して1時間も無いうちに、次の目的地に向け飛び立つこともしばしば。
なのでその時間内に整備士さんや清掃担当のスタッフががんばるわけです。
ミモが現役時代、5便に1回は遭遇していたのではないかというのが、この「こぼし関連」の対処でした。
お客様の情報はCAの中で一瞬でまわる。
CAという職業は、チームワークが大前提にあります。
自分ひとりの仕事を片付けていくような仕事とはかなり性質が異なるんですね。
たとえば搭乗前から具合の悪い方、大事な記念旅行で乗ってらっしゃる方、接客方法に注意が必要な方などの情報はすぐにCAの間で共有され、
どう接していくべきか、注意を払っていくか、あるいはどのように感動的なサービスにつなげるか、皆で考えていきます。
なのでたとえば機内のルールにちょっとでも反したお客様がいらっしゃった場合(離陸前に座席の背もたれを倒し続ける、とか)、
その数分後には全CAがそのお客様のことを把握し、
サービス中も、その後の過ごし方までずっと見られている可能性もあります。
機内は密室ですので、何かあったときにすぐ動けるよう、そして何かある前に防ぐことができるよう、機内の秩序を守ることも、大切なCAのお仕事なのです。
ちなみに機内にいる芸能人の情報も、すぐまわりますよ。
国際線では、機内が暗くなると同時に、CAの半分はキャビンからいなくなる。
以前こちらの記事→CAの1日の流れ。その仕事内容とは。【国内線と国際線の違い】
で、国際線CAのフライトの流れについてざっとご説明しましたが、そこにある、「CA休憩」の時間。
ここでCA達は半数ずつ、とある場所で休憩を取っています。
だいたい、機内が暗くなるタイミングでCAの休憩時間は始まるので、もし飛行機をご利用の際は、よーく見渡してみてください。
暗いのでよく見えないかもしれませんが、制服の上にカーディガンを羽織ったり、手に小さいバッグを持ったCA達がせかせかと機内後方に向かっているかもしれません。
とある場所→CAの秘密の休憩室についてこっそりお教えします。【お客様は絶対に入れない?】
で休むために、おのおのお気に入りアイテムを持ってクルーバンクに向かって歩いていくんですね。
CAはお客様の名前、年齢などの大体の情報がわかる。
主に国際線においてですが、
よくお乗りになっている方にはご挨拶のためお名前を、
それ以外ですと、どのような乗り継ぎ便で、とか、お連れさまはどなたで、などといった簡単な個人情報をCA達は手元のiPadで見ることができます。
実際フライトが始まる前からそこまで詳しく見るCAは少ないですが、
たとえば機内でお怪我をされたり、大きな過失がありクレームに発展してしまった場合などに、グランドスタッフなどに引き継ぐため書く書類に、その情報が必要となる場合があり。
ときどき、「あの人かっこいいねー」などとCA同士で話している中で、いくつくらいなんだろう、と年齢を確認してみたりすることもあります。
こっそりと。
CAはそのお客様が過去にしたクレームなどがわかる。
上述した、お客様の名前、年齢に付随した情報として、過去にどのような点でクレームをおっしゃられたかも、CA達は簡単に把握することができます。
たとえばですが、
「3D 〜様。2020/3/13 〜便にて、食事が冷めていた、とご意見。CAが替わりのものをお持ちすると、その後は気分良く過ごされた。」
など。
こういった情報をCA達は事前に把握し、同じような過失がないよう、特にそのお客様のお食事には細心の注意を払い快適にお過ごし頂けるよう心がけます。
ときにこういったクレームの欄がとんでもなく長い、“ブラック顧客“のような方もいらっしゃり、ミモも何度も遭遇したことがありますが、そのほとんどの方が身に纏っているオーラ、やばいんですね。
うーん、あの方のお顔、今でもはっきりと覚えています。
さいごに
本日は、お客様には絶対お教えしない、機内の秘密、という題でお話ししました。
よく飛行機を利用される方にとって、もしかしたらびっくりする内容だったかもしれません。
だって、まさかCAに年齢やら過去のクレームを把握されているなんて思いもしないですよね。
あとは、名字が異なり、年配でも異様にベタベタされている男女のカップルがいた場合、若干不倫を疑ったりなどもよくしたなあ…
これはミモだけか…
以上です!
またお会いできますように。