こんにちは!
本日は、
以前こちらの記事→匿名の質問を受け付けます。【お気軽にどうぞ】
に設置した、匿名の質問にお答えする記事です。
かなりお待たせしてしまい、申し訳ありません。
今回は、
「CAの訓練は厳しいか」
「某国内航空会社のラウンジ職から、同社のCA職へなど、同じグループ内での転職は難しいか」
「ANAのプリブリや反省会についてよく耳にするが、JALはそういったものはないのか」
ですね。
なかなか皆さんも気になるであろう、質問がやってまいりました。ご利用ありがとうございます。
日系航空会社に5年間在籍し、ANAとJAL両社に友人がいるミモが(皆に頼りまくり)お答えしていきます。
参考までに。
ではまいりましょう!
いただいた質問に答えます。
入社予定の者です。CAの訓練は厳しいですか?
まずは入社おめでとうございます。
答えとしては、はい、厳しいです。
ただ人によって感じ方がちがうようで、
すべてにおいてゆるく生きてきた人間(ミモ含む)にとっては地獄のようでしたが、
たとえば、大学時代に海外留学をしてしんどい思いをした、とか、体育会系の部活を長らくやっていてそっちの方が地獄だった、とか、
アルバイトがガチめのホテルや飲食業で、サービスに関する授業には自信があるとか、
英語しゃべれるから大丈夫、とか、
そもそも暗記が得意でテスト系は余裕とか、
ダンスやバレエ、演劇をかじっていて、一連の動きを覚えるのが得意なので、動きつつ指示を言う保安訓練は難なくクリアできたとか、
人それぞれ得意分野があったりして、「ちょっと大変だったけれど、まあなんてことなかったなー」という感想を持つ人ももちろんおりました。
事前に教材をいただけるので、それをもう丸暗記する勢いでしっかりとやっておけば、かなり楽に乗り越えられるかと思いますよ。
あとは「学生根性を叩き直す」「お客様に怒られてメンタルやられる前にここでメンタル鍛えてあげておこう」などといった裏目標もあるようで、
それに特化した教官に精神的にシメられるのが個人的にはきつかったですが、
それはもうそういう目標のためがんばって演技しているなあと一歩引いて教官を見ていれば冷静になれますのでめげずに耐え抜いてください。
またこのブログでも何度か発言しておりますが、
巷の噂ですが、
数年前からモラハラ、パワハラ問題が大きく取り上げられるようになったこのご時世、
厳しくしすぎると訓練途中で辞めてしまったり、大きな声では言えませんが、親御さんから苦情の声が集まったりしてしまうそうで、
ANAもJALも、
保安訓練に関しては厳しさは変わっていませんが、
(少しでもミスすると再試験となったり、「声小さい!そんなんじゃお客様の命救えませんよ!?」とか言われる、がそれはCAは命を守る側面があるので大切なしごきだと考えます)
それ以外のサービス、英語などは、ある程度ちゃんとやっていればなんのことはない易しいものとなっているようです。
またいつか、内容については詳しく記事にしたいと思います。
某国内航空会社なラウンジ職から、同社のCA職への転職を考えています。同じグループ内での転職は難しいでしょうか。
まったく問題はありません。
ミモ自身、ANAにもJALにも、グループ内で転職されている方、実際にお会いしたことがあります。
ラウンジ職から、というのは聞いたことがありませんが、
周りでは、
JALスカイ(GS)→JAL(CA)
ANAエアポートサービス(GS)→ANA(CA)
ANA(CA)→ANAウィングス(CA)
同グループではありませんが、
スカイマーク(CA)→JAL(CA)
などもいらっしゃいました。
ただしっかり心しておくべきところは、“面接での受け答え“や“志望動機“を、かなり綿密に考え準備する必要がある、という点でしょうか。
質問者様の場合、面接官に、
「すでに弊社の一員、かつ今現在お客様を接客している立場であるのに、なぜあえてCA職を目指すのかという明確な理由」
「その志望動機だと、今の職種でも表現できるのでは?」
などといったところをガツガツ掘られそうですね。
ですのでしっかり準備し臨む必要がありますが、すでに同グループにいらっしゃるからと言って、人より受かりにくいなどといったディスアドバンテージは、その素質がご自身にある限りまったくないと考えます。
それにしてもラウンジ職、いいですね、楽しそう。
ミモもラウンジ、そしてそこで働いていらっしゃる方の接客と雰囲気、大好きです。
ANAのプリブリや反省会について、厳しいとか大変とかよく耳にしますが、JALはそういったものはないんですか?
あります。
ANAの「プリブリ」はJALでは「ブリーフィング」と言い、
フライト前会社のデスクにて本日のメンバーと、だいたい両社ともに同じような内容(安全、サービスの目標など)を皆で共有、そして確認します。
ただ言えるのはANAの方がガチで、かつ新人への質問タイムが存在するということで、
JALは(※人にもよります)そこまでガチではなく、質問タイムはありません。
JALでは風潮として、ブリーフィングはさらっと終わることが良しとされており、その分早く飛行機に乗り込み、お客様をお迎えする準備に時間を当てた方がよいという考え方がありますね。
反省会については、
以前こちらの記事→ANAとJALのCAが苦しむ、女社会の暗黙のルール。【ぶっちゃけ】
で少しお伝えしていますが、
あるはあるが、その回数はJALの方が少ない、とお考えになってよろしいかと思います。
そしてANAは、回数が多いことに加え、新人CAは、それが班フライトでなくとも先輩ひとりひとりに反省を述べなくてはならない謎の風習が存在しますが、
JALではグループフライト外であれば、その必要はありません。
ただ、こちらの記事→ANAとJALのCA 一ヶ月のスケジュールを徹底比較。【現役CAの実際のスケジュール公開】
でお伝えしている、月に数回ある「グループフライト」にて、
もし配属先の長が厳しい場合は、入社して半年ほどはこのグループフライト後に長であるチーフと若干の反省会的なことをする可能性もあります。
が、それも稀かなーとも思いますね。
ANAに比べてJALの方が、接客技術やら、言葉遣いやら、大先輩からの教育はしっかりなされる印象ですが、
謎の風習の撤廃や、業務面においても、「無駄なことを省こう」という流れは数年前から徹底されてきている模様です。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます。
そしてご質問いただき、ありがとうございます。
少しでも誰かの力になれていたら嬉しい。
以上です!
そろそろ旅行行きたい。
またお会いできますように。