こんにちは!
本日は、JALのCAの、2021年4月のお給料についてお話ししていきたいと思います。
新型コロナウィルスの影響により、JALのCA達が置かれている状況(スケジュールなど)については、
以前これらの記事→JALに関する最近のニュースをまとめてみた。【新型コロナウィルス】
JALのCAに、2月のスケジュールを見せてもらいました。【新型コロナウィルス】
でお話ししていますが、
本記事ではそのちょっとさらに切り込んだところ、リアルな“お給料“について見ていきます。
ほとんどフライトが無い中、
実際どれだけ貰えているのかどうか、皆さま気になるところかと思いますので、元日系CAの筆者が、JALの現役CAに聞いた話をもとにお伝えします。
また、記事後半では、
お給料以外にも、最近始まった“出向“について小耳に挟んだ情報についても触れていきます。
ではまいりましょう!
JALのCAに、4月のリアルなお給料について聞いてみた。
ずばりこのくらいらしい。
手取り(いろいろ差し引かれて銀行口座に入る金額)で15〜21万円。
もちろん年次にもよりますが、アラサーCAは皆だいたいこのくらいだそう。
こちらの記事→ANAとJALのCA 給料の違いを徹底予想。【どちらが儲かる?】
でコロナ禍以前のJALのCAのお給料についてまとめていますが、比べるとおよそ8〜15万円ほど落ち込んでいます。
初任給188,000円
上記に加え乗務時間に応じた乗務手当や各種手当、および昇給・賞与あり。
JALの採用HPにこのように記載がある通り、基本給が額面で約19万円ということは、いろいろ差し引かれて手取りは15万円ほどになりますので、
(?となった方は「額面 手取り 計算」でググってみてください)
今現在JALのCAが貰えているのは、スケジュール運が悪くフライトが少ないととその基本給のみ、ということになります。
ちなみに冒頭でご紹介した参考記事で解説しているリモートワーク分のお給料はその中に含まれてしまうので、
リアルなところ、面倒くさがりのJALのCAにとって、スタンバイのみで基本給を貰えているANAのCAが羨ましく思える場合もあるという…
JALのCAの行っているリモートワーク、レポートやら堅苦しい動画視聴やら、わりと忙しいらしいです。
お給料に対するスケジュールはこんな感じらしい。
15万円の月は、フライトが国内線2便のみ。
21万円の月は、ヨーロッパやアメリカなど国際線の長距離フライトが入りフライトタイムが30時間ほどになった場合だそう。
日系も外資系も、CAのお給料は、
“びっくりするほど少ない基本給+フライト飛んだ分だけ加算“
という構成になっているため、
コロナ禍以前はどちらかというと高給取りのイメージがありましたが、
フライトが何らかの理由(コロナのような非常時を含め、怪我や病気で飛べなかったり等)で減った場合、ガクッと下がってしまう、というのが特徴でもあります。
なのでいくらANAやJALが大企業と言えど、CAという職業は安定しているかと聞かれたら必ずしもイエスとは言い切れない、なんともその時の情勢に左右されやすく、かつ体調管理が要の仕事なんです。
JALのCAの出向についてミモが耳にしたこと。
日本航空は18日、グループ外企業に出向した客室乗務員らが東京都内で電話対応などのコールセンター業務に従事する様子を報道陣に公開した。客室乗務員らは新型コロナウイルス流行により乗務が激減する中「新たな経験を得られる機会」と受け止め、出向先の企業も業務の成果向上につながっていることを強調した。
出向を受け入れているのは、東京都や徳島県に拠点を持ち、コールセンターサービスなどを展開するテレコメディア(東京)。午前8時50分に朝礼が始まると、客室乗務員ら約20人はメモを取りながら業務内容を確認。この日は対象企業から経営に関するアンケートを電話で聞き取った。
9月から出向している客室乗務員の大田直子さんは「声だけで正確に伝える経験は、マスクを着けて表情がくみ取れない中での乗務にも役立つと思う」と話した。
2020/12/18 産経フォトHPより引用
https://www.sankei.com/photo/story/news/201218/sty2012180009-n1.html
報道されている通り、このような感じのJALのCAの出向ですが、以下ミモが耳にした情報です。
思ったより幅広い年齢のCAが出向している。
ニュースの写真では若手CAが多いのかな、という印象でしたが、実際はそんなこともないそう。
こちらの記事→CAあるあるカルタ。【「た」】
や、他記事でもわりとちょくちょく解説している、客室の長であるチーフ格のCAもさまざまな理由で出向を選択しているそう。
(なんでもいいから働きたい、や、経験のため、など)
長年CAとしてのみ働いてきたのに、急に違う職種にチャレンジするなんてすごいバイタリティです。
完全希望性らしい。
「出向」と聞くと、上から言われたら拒否権が無いのかな、とミモは考えてしまいますが、
JALの場合、完全希望性のようです。
なので、観たことはありませんが、ドラマ「半沢直樹」のような“上からの辞令で急に違う会社にとばされる“のような感覚ではなく、一つの働き方の選択肢として存在している感じだそうです。
出向のニュースが出た当初ミモは、
JALのCA達は、「じゃあ来月からNTTで。」なんてある日突然宣告されるものかと思ってしまっていたので…
その点安心しました。
地方出身CAは進んで出向を希望しているらしい。
日本航空(JAL)は4日、新型コロナウイルスの感染拡大で業務が減った客室乗務員を地方の拠点に配置転換する方針を明らかにした。観光振興などの業務に20人程度を充てる。国内外の路線の大幅な減便で客室乗務員の乗務回数は平常時の5割程度に減っており、人手が必要な部署に人材を再分配する。
まず札幌と福岡に計5人を配属した。任期は2年を想定する。地域活性化を担当する本社機能の一部を、サテライトオフィスとして地方に展開する。8月以降、希望者を順次配置する。
休暇先で働く「ワーケーション」など新しい観光商品の開発を担い、交流人口の拡大につなげる。また各地の特産品に関する知識を生かし、農産物を使った商品のデザインや味付けについても助言する。今後、東北や中部、関西、四国にも展開していく。
JALによると、国際線の旅客数は2021年3月時点でも前年同月の6割に届かない見通しだ。コロナ前の水準に戻るには1~2年かかるとみており、人材の余剰解消が急務になっている。
2020/8/4 日本経済新聞HPより引用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62283540U0A800C2TJ1000/
たとえばこちらのニュースにあるような、地方への出向。
実家がその近くであったりと、地方出身CAにとってはコロナ禍でお給料が減った現在、都内で高い家賃を払い続けるよりメリットが多いということで需要があるそう。
都内出身のミモとしてはこのニュースを見た際「これはきついな〜」と思ってしまっていましたが、
よく考えれば地方出身者が多いのがCAの特徴で。
(ANAもJALも、採用は全国地区で行なっている)
ミモの周りを見渡すと、特に九州、関西、北海道出身のCAは多く、
特に都内に思い入れがなく頻繁に帰省するタイプのCAにとって願ったり叶ったりの働き方なのでしょう。
ただ本音の部分では、CAとして入社しているのだから、フライトはしたいのだとは思いますが。
さいごに
本日は、JALのCAの4月のリアルなお給料についてお話ししました。
そして“出向“についても。
貰えているお給料については、
読者の方によって、
「結構貰えているな」あるいは「少ない」、「大変そう」などさまざまな感想があるかと思いますが、
実際日系航空会社で5年間働いていた身からすると、
一度貰えていたお給料がこれほど下がるとしんどいな…というのが本音でして、
のらりくらりやっているCAが多いとは思いますが、
きつい思いをしているCAも確かにいるのだろうと思います。
引越しをせざるを得なかったり、通っていたジムを解約したり…
地味ですが、じわじわとメンタルやられますよね。
ミモの住んでいるイギリスではワクチン接種がかなり進んでおり、
かつ最近のニュースでは、(イギリスはEUではありませんが)EU内で“ワクチン接種済み証明書“なるものの配布が決定したとかなんとか。
そうなると飛行機利用の際も、
パスポート、搭乗券、そして証明書の提示でスムーズに乗れたりと、
コロナウィルス変異株などの心配はあれど、
近い将来、確実に需要が戻ってきそうな予感もあります。
なので私は早く旅行に行きたい。
以上です!
またお会いできますように。