「手洗ってへんやんあの人」
こんにちは!
本日は、ミモが日系CAとして5年間働いた中で日々感じたこと、思ったことを、イラストにしてお伝えするシリーズです。
第十七弾。
「手洗ってへんやんあの人」
こちらはCAの大切な業務の一つである、トイレ掃除に関するあるあるで、
気付きたくもないのに、掃除をするが故にお客様の手の抜きどころに気づいてしまうというCAの悲しい性を描いています。
CAはフライトを飛び始めるとまず「ラバチェック」などと言われるトイレ掃除について先輩方から習うのですが、
たとえばわかりやすいところでいくと、
・トイレットペーパーを三角折りする
・鏡の汚れを拭き取る
・ペーパータオルが無くなっていれば補充する
などがあり、
何個かあるチェック項目に沿って素早く掃除をしていきます。
(ちなみにANAよりJALの方がトイレ掃除に力を入れている。“世界一トイレが綺麗な航空会社“と自分たちで言っている)
そのチェック項目の一つに、
・シンクの水気を拭き取る
があるので、
フライト中いつもどおりお客様がご使用になった後のトイレを掃除しようと入り、さっとシンクを見た時に水滴が一切無いと、
「さっきラバに入ったお客様、手洗ってない…」と気付いてしまうんです。
9割はビショビショなので、
どうしても気付いてしまうんですね。
と、通り一辺倒で浅慮な考えしかなかったミモなのですが、
Instagramのコメントで、
「次の人のために拭いていたのでCAさんにそう思われていたなんて…」というものを頂きまして、
なんとそういった配慮をしてくださっているお客様がいらした事にあの頃はまったく気付いておりませんでした。
あの時そういった目で見てしまったあのお客様、すみませんでした…
そして私も一乗客として飛行機を利用する際は、CAさんにそう思われてもいいので、シンクを拭いてトイレを後にしたい、そう思いました。
と、書いていたら思い出しましたが、
国際線ファーストクラスの場合、お客様がトイレを完璧な状態でご使用になれるよう、
1人入ったら必ず掃除、という決まりになっていまして、乗客が8名と言えど、
お食事後や到着前はどうしても混み合うので、ほかの仕事はとりあえず置いておいて、トイレ掃除専属CAになっていましたね。
(下っ端でしたので)
何やってんだろう私、と心の中では思いながら至る所をフキフキしてましたよ。
正直今でもトイレ掃除はあんまり好きじゃない。
でも排水溝の掃除は好き。
以上です!
またお会いできますように。