「近い…近いわ!」
こんにちは!
本日は、ミモが日系CAとして5年間働いた中で日々感じたこと、思ったことを、イラストにしてお伝えするシリーズです。
第十五弾、
「近い…近いわ!」
こちらは飛行機が目的地に到着し、まもなくドアが開くという時、
早く降りたいがためにCAに密着せんばかりに近寄ってこられるお客様の様子を描いています。
近寄ってこられるのはどういったお客様が多いのかと言うと、
忙しいビジネスマンで着後すぐに仕事を控えている秒読みスケジュールの方、
単にせっかちな方、
密室の空間やずっと座っていることが苦手で早く外の空気を吸いたい方、
うしろの方の圧に押されて近寄らざるを得なかった方、
同じ飛行機の自分より後ろの席に同じ会社の知り合いがおり早く逃げたい方、
などさまざまで、
ただドア担当のCAとしてはその迫り来る勢いがちょっとばかりこわいもので…
単純に圧がすごいのと、
飛行機の種類によっては、ドアを開ける際、内側に向かって飛び出してから開くタイプのものもあり、
近づくとかなり危険なんですね。
(その場合、イラストのCAのように、手でお客様を遮り、“危険ですよー“とジェスチャーが必要であったりします)
ただたいてい開くドアの近くって、上位クラス(ANA→プレミアムクラス、JAL→ファーストクラス/クラスJ)が設定されており、
どれくらいギリギリまでドアに近づけるかお客様は皆さまよくご存知でいらっしゃるので、
CAとしてはとくに注意するようなこともなく、
「今日やけに近いなあ、ドア開くまでもうちょっと待っててね」などと心の中で呟きつつ、実際はもう慣れっこの光景となっています。
ちなみにですが以前こちらの記事→ANAとJALのCA キャリアパスの違いを徹底比較。【結構違います】
でANA→チーフパーサーになるのが早い、JAL→それに比べると遅い、と解説させていただいていますが、イラストの“ドア担当CA“はほとんどがその客室の長であるチーフパーサーで、
大きい飛行機で二個のドアが開く際の二個目を担当するのはわりと下っ端である場合が多いです。(そしてこの場合下っ端CAはドアが開くまで後ろからのお客様の圧とあまり当たらない業務のためちょっとドキドキしている)
少し話が逸れましたが、
上述したように、
飛行機は電車のように搭乗そして降機時にすべてのドアを開けることはできず、
日系航空会社ですと、
たいてい前方左手一つか、
少し大きめの飛行機だと前方左手二つのみを開けることとなるので、
“早く降りたい派“のお客様にとって座席選びは本当に大事らしく…
早く降りたいがためにプラスαを支払ってでも上位クラスを利用する、という方もいるようですよ。
正直気持ちわかる。
(私も待ってられず早く降りたい派)
以上です!
またお会いできますように。