こんにちは!
本日は、新型コロナウィルスの流行により変更されたJALのビジネスクラスサービスについて、
働くCA目線も合わせ、お話ししていきたいと思います。
ちょっとコロナ関連の記事が続いていますが、
でも実際、航空業界がどう変容していくかって、皆さん気になるところかと思いますので、
つい先日、ミモが8月頭に利用した、JALの羽田空港✈︎ロンドンヒースロー空港行きのフライトについて、
通常のサービス、そして今年3月に利用したまったく同じ便からの変更点についてまとめていこうと思います。
こちら→ロンドン✈︎羽田 元CAの、JALビジネスクラスレポ。【JAL SKY SUITE】
そしてちょっと関係ないけれどこちら→羽田✈︎ロンドン 元CAの、ANAファーストクラスレポ。【THE Suite】
も併せてご覧ください。
おまけでANAとの違いにも少し触れていますよ。
ではまいりましょう!
コロナウィルスの影響を受け、JALのビジネスクラスサービスの変更点6つ。
1.入り口付近のギャレーにアルコールシートが置かれており、自由に受け取れた。
先月利用した国内線の写真で申し訳ないのですが、
こんな感じでバスケットに大量に入れられ、全クラスのお客様が自由に受け取れるようギャレーのわかりやすいところに設置されていました。
これは3月の時点ではありませんでしたね。
自席の気になるところを拭いたり、好きなタイミングで使えるのでありがたいです。
こういったものも、お客様がお乗りになるまでにCAが用意しますよ、それはそれはバタバタと。
2.機材が変更になったため、食事のメニューが変更された。
ミモが利用した羽田✈︎ロンドンは、通常ですと、毎日昼便と深夜便があり、昼便のみファーストクラスのあるB777-300で運航しています。(深夜便はそれより小さめの787で、上位クラスはビジネスクラスとなる)
しかし現在JALでは、こちらの記事→JALとANAのCAに、7月のスケジュールを見せていただきました。【新型コロナウィルス】
にもあるように国際線は90%の減便。
羽田✈︎ロンドンも深夜便は無く、昼便も週3運航となっています。
どうなるだろうな〜と思いつつ、ネットで席を決めようとJALのHPを見るとミモ達の便が787になっているではありませんか!
となると飛行機が小さくなり、できる調理方法も限られ、ミールカートのキャパも狭まるので、メニュー内容も少し簡素化されるんですね。
(なのでミモ達のフライトでは通常のロンドン線のメニューではなくなりダラス便のメニューが配られ、その説明も一人一人チーフからありました)
普通にちょっと悲しかった。
ということは他の路線でもファーストクラスは売らない可能性が出てきますので、
ファーストクラスでサービスをすることが楽しみであった中堅CAにとっては今の時期は辛い、ということになります。
さらに言えば、飛行機の種類によりCAの予習の幅(安全に関するさまざまな手順、機内食、アイテム搭載の位置などなど)は変わっていきますので、
こういった変更って、CAとしてはちょっと動揺するんですね。
それが急な変更であればなおさらです。
3.食事は全てビニールあるいはアルミホイルで保護された状態で提供された。
こんな感じですね。
上が主人の洋食のオードブル、下がミモの和食の台の物です。
ビジネスクラスの食事は、そもそもこういった状態で搭載されてくるので、もうそのまま出した、という感じ。
洋食のパンは袋に入っていますが温かいです。
見栄えは良くないですが、
働くCAとしては、これらのビニール、アルミホイルをいちいち剥がしてからお客様に提供していたので、
その手間は省ける、ということになります。
一客目線ですと、剥がしたビニールやらでテーブルがごちゃごちゃになったので、ううむ、と思いましたが、
サービス終了後くらいでしょうか、
チーフの「不要な物を回収させていただきます」というアナウンスを元にCAさんが回ってくださり、
除菌シートやらの利用も増える今、とても素敵な配慮だな、と感じました。
4.CAさんは食事サービス中はゴーグルをしていた。
ちょっと実際の写真は無いのでこんなやつ、という参考画像を貼っておきますが、
食事サービス開始と同時にCAが皆ゴーグルをはめサービスにあたっていました。
これ、JALの友人からのタレコミですが、
視界が狭まり、少しでも声を発せばマスクの中の息が漏れ曇り、かなり窮屈だそうで…
でもこのご時世なので、“しっかり対策してますよ!“というアピールとも受け取れ、圧倒的な安心感はありました。
5.お手洗いには消毒スプレーが設置された。
お手洗いはこんな感じでした。
左の資生堂のローション、モンダミン、歯ブラシは従来通りですが、今回新たに消毒スプレーも設置されていましたよ。
ドアノブに触る前に使ったり、
いろいろと気になる点って人それぞれだと思うので、
こうやって置いておいてもらえるだけで嬉しいですよね。
6.ビジネスクラス利用客も、ファーストクラスラウンジが使えた。
減便の影響で羽田空港国際線ターミナルのサクララウンジが閉鎖されているため、
通常ですとファーストクラス利用客、そして上位タイトルホルダーのみが利用できるファーストクラスラウンジを、ビジネスクラス利用旅客でも使用できるということでした。
かの有名なJALカレー。
いやいや、美味しすぎました。
本当に一客としてラウンジ→飛行機の一連の流れを利用すると、悲しいことに、
食事は機内よりラウンジの方が美味しいという事実…
(種類は機内の方が多いですけどね)
設備が違いますから…機内は限られた環境で頑張ってお出ししてるんです…
だから乗り慣れている方やファーストクラスのお客様って、機内でお食事をそこまで召し上がらないんだ、と身を染みて納得させられます、悲しいことに。
ただもっと忙しいお客様ってラウンジに寄る時間なく飛行機に駆け込まれるので、そういった方や、
機内食を楽しみにされている方もいらっしゃるので…
めげずに頑張りたいですよね。
ちなみにANAは…
違いが気になったので調べてみました。
1はこんなようなものをANAも搭載しており、
2は十分ありえることなのでスルーをして、3もJALと同じ対応をこのように行っており、
4ですが、HPには“マスク等の着用…客室乗務員はマスク、手袋(一部ゴーグル)を着用いたします。“との記載があるため、同じように食事サービスの際は着用している模様です。
そして個人的に気になっていた、ANAの“優先搭乗を取りやめる“というニュースですが、
JALはどうなんだろう、と思っていましたが、もちろん通常通りでした。
ANAのニュースで賛否両論(特にタイトルホルダーのお客様からの苦情)あったこの“優先搭乗取りやめ“ですが、
世界的に見ると、
わりと外資系航空会社も同じような措置を取っておりますので、さすがはANAさん、
世界基準に合わせてかかり、従来のルールを革新するスピードが早いですね。
(ということはその新しいルールにすぐ適応しなくてはならない従業員が大変ということも言える)
さいごに
本日は、新型コロナウィルスの流行により変更されたJALのビジネスクラスサービス、についてお話ししました。
サービス全体のレポは別記事で上げる予定ですのでお待ちください。
さてどうでしょうか、
いろいろと変更がなされていることがおわかりになるかと思います。
こう言っては悪いのですが、
ゴーグルとマスクの窮屈さ以外、働きやすくなっている、というのがミモの見解です。
でも美人なCAさんの御顔を拝見できないのはちょっともったいない気もしますよね。
これからのCAという職業ですが、
コロナウィルスが落ち着いたところで、マスクは必須となってしまいそうで、
うーん、なんとも。仕方のないことではありますが。
そしてエミレーツ航空とか、バージンアトランティック航空とか、ベドジェットエアなどお洒落な航空会社はそのマスクで差別化を図っていきそうじゃないですか?
(ANA、JALはもちろんシンプル白)
それはそれで楽しみでもあります。
以上です!
またお会いできますように。