こんにちは!
本日は、日系CAの1週間のスケジュール、についてお話ししていきたいと思います。
以前こちらの記事→ANAとJALのCA 一ヶ月のスケジュールを徹底比較。【現役CAの実際のスケジュール公開】
で1か月のスケジュールについてお伝えしましたが、
今回はより具体的に、
出勤時間、フライト自体の時間、退勤時間、そして取れる睡眠時間を含め、1週間区切りで3週分解説していきたいと思います。
たしかに謎ですよね。
ミモも入社するまで謎でした。
謎のまま入社してびっくりした。
日系航空会社に5年間勤めた筆者が解説します。
ではまいりましょう!
日系CAの1週間のスケジュールを徹底解説。
以前ご紹介したANAのCAのスケジュールをもとに、解説していきます。
自宅は羽田空港も成田空港も1時間の距離とし、
なお時刻表はANAとJALごちゃまぜ、フライトタイムなどは大体で書いていますのでその点ご了承ください。
まず1か月のスケジュールがこちら。
うんうん、だいたい4勤2休なのね、国内外いろんなところに飛べるのね、ということがおわかりかと思います。
ではまず1週目を解説(12/2〜8)
月曜日はじまりで、お見せしたスケジュールの2〜8日をまずご覧ください。
こちらを詳しくみていきます。
【月曜日】
休み。しかし次の日が早いので予定は詰めず、22:00には就寝します。
【火曜日】
羽田→新千歳、新千歳→羽田の2便乗務の日です。
5:00起床、自宅を6:00に出発、羽田空港に7:30集合、ブリーフィングを行い飛行機へ、準備を行い、フライト自体は9:00〜10:30、11:30〜13:00といったところでしょうか。またブリーフィングやらなんやかんやして15:00くらいに解散、です。
なので実働は7:30〜15:00。
着替えてすぐ帰宅します。
家に着くと16:30、夕方はゆっくりとして、早起きだったので早めの23:00に就寝。
【水曜日】
成田→クアラルンプール(マレーシア)の日。
7:00起床、自宅を8:00に出発(国際線なのでいろいろやることが多いので早めにでます)、成田空港に10:00集合、フライト自体は12:00〜20:00。
ホテルへ向かい、日本時間22:00にロビーにて解散です。
シャワーを浴び、24:00に就寝。
【木曜日】
この日は夜の20:00にロビー集合なので、
遅めに起きて、ランチをし、徹夜便なのでできたら2〜3時間ほど仮眠をとります。
【金曜日】
フライト自体は22:00〜7:00。空港のオフィスに到着後ブリーフィングをして9:00解散です。家に着くと10:00くらい。
生活リズムが狂ってもよくないなので、5時間ほど寝て、夕方起床。
ミモはこういう早朝帰りの便の夕方は絶対予定入れてましたね、なぜって予定が無いと寝続け、もっとリズムが崩れるから。
寝れないなーともがきつつ、24:00に就寝です。
【土曜日】
休み。
【日曜日】
休み。
はい、この週は土日に休みがかぶり、良い1週間でした。
新千歳往復も、国内線の中ではそこまで重すぎず、
次の日からのマレーシアですが、東南アジアの路線は、片道が深夜便であるので、その負担はあるものの、サービス内容としては重くないのでわりと気楽に終えられます。ホテルにて日中はゆっくりできますしね。
毎日遅くても24:00には就寝できています、うん、いい。
2週目を解説(12/9〜15)
次は2週目、9日(月曜日)からまいります。
【月曜日】
この日は9:00〜15:00で自宅スタンバイの1日です。
スタンバイはこちら→CAの仕事の一つ、「スタンバイ」とは。呼ばれる理由と過ごし方。【天国と地獄】
で解説していますが、自宅or出社の2種類にわかれ、またその時間帯はさまざまです。(午前2時開始とかね)
指定された時間のうちいつ会社から電話が来て、「すぐ家を出てください」と言われるかわからないので、緊張しつつ、自宅でできることをします。
無事呼ばれず、23:00就寝です。
【火曜日】
羽田→新千歳→羽田→新千歳の3便乗務の日です。
7:30起床、自宅を8:30に出発、羽田空港に10:00集合、ブリーフィングを行い飛行機へ、準備を行い、フライト自体は11:30〜13:00、14:00〜15:30、16:30〜18:00といったところでしょうか。なんやかんやして、ホテルまで移動して、19:30くらいにロビーで解散、です。
実働は10:00〜18:00。間にはもちろん休憩を挟みますし、座っていられる時間もありますが、終わった頃にはヘトヘト。
ホテル近くのご飯屋さんでさっと食べるか、コンビニ飯で済ませ、予習をちらっとしつつ、23:00就寝です。
【水曜日】
新千歳→羽田→新千歳→羽田の3便乗務の日です。
8:00起床、ロビーに9:00集合、飛行機へ、準備を行い、フライト自体は10:30〜12:00、13:00〜14:30、15:30〜17:00です。
ブリーフィングやらなんやかんやして19:00くらいに解散、です。
実働は9:00〜17:00。
着替えてすぐ帰宅します。
家に着くと20:00。すぐ夕ご飯を食べ、2日連続3便乗務はさすがに体にこたえ、23:00就寝です。
【木曜日】
休み。
【金曜日】
羽田→台湾→羽田の2便乗務の日。
5:40起床、自宅を6:40に出発(フライトタイムは短いですが国際線なのでいろいろやることが多いのでちょい早めにでます)、羽田空港に8:30集合、フライト自体は10:00〜12:30、13:30〜17:30。
ブリーフィングやらをして、19:30に解散です。
実働は8:30〜17:30のややきつめ。
19:00に帰宅し、24:00就寝です。
【土曜日】
羽田→中国の1便乗務の日。
9:00起床、家事などをして、自宅を14:00に出発、羽田空港に15:30集合、フライト自体は17:00〜20:00。
ホテルへ向かい、22:00にロビーにて解散です。
シャワーを浴び、25:00に就寝。
【日曜日】
中国→羽田の1便乗務の日。
6:00起床、ロビーに7:00集合、飛行機へ、準備を行い、フライト自体は8:30〜12:30。
ブリーフィングをし、14:30くらいに解散、です。
実働は7:00〜12:30。
着替えてすぐ帰宅し、家に着くと14:00。5時間ほどしか寝れていないので眠すぎるあまり仮眠をとります。19:00に目が覚め、夕ご飯を食べ、また寝ます。
はい、1週目に比べキツめの7日間でした。
せっかく北海道へのフライトも、あまり満喫できるスケジュールではありませんでした。
そしてとくにミモが苦手だったのが、土日のスケジュールですね。
こちら→CAが過酷と言われる所以。【体力に自信はありますか?】
でも韓国へのフライトを例にお話ししていますが、なんて言ったってホテルでの時間が少ない。帰便が眠すぎですし、帰宅したあとも眠すぎて1日が無駄になるという…
(遅め集合早め解散なので好きなCAもいました)
こういうふうに、楽な週もあればしんどい週もある、というのがCAの働き方の特徴です。
3週目を解説(12/16〜22)
3週目です。16日(月曜日)からご覧ください。
【月曜日】
羽田→山口→羽田の2便乗務の日。
前日が早め解散だったので体力はわりと回復しています。
9:00起床、自宅を10:00に出発、羽田空港に11:30集合、ブリーフィングを行い飛行機へ、準備を行い、フライト自体は13:00〜14:30、15:30〜17:00といったところ。ブリーフィングをして19:00くらいに解散、です。
実働は11:30〜17:00。
家に着くと20:30、連勤がやっと終わったーという気持ちでゆっくりと過ごし25:00就寝です。
【火曜日】
休み。
【水曜日】
休み。
【木曜日】【金曜日】
9:00〜18:00の、地上勤務の日です。
地上勤務ってなんぞや、という感じだとは思いますが、多くの場合、訓練や健康診断、所属するグループの会議(グループの、安全やサービスに関する目標を決めたり)などですね。
それ以外だと、こちら→ANAとJALのCA フライト以外の活動を徹底比較。【こんなこともやれるんです】
の華やかな活動などなど。
ものによっては早く終わりますし、フライトほど緊張感はありませんが、
上司が厳しかったり、年1の保安訓練が入ってくる場合とてつもないストレスデーになりますので、内容によりけりです。
23:00就寝です。
【土曜日】
成田→ニューヨークの日。
5:00起床、自宅を6:00に出発(国際線なのでいろいろやることが多いので早めにでます)、羽田空港に8:00集合、フライト自体は10:00〜日本時間23:00。
【日曜日】
ホテルへ向かい、日本時間25:00にロビーにて解散です。朝5:00起きなので休憩があるといえどこの時点で白目です。
シャワーを浴び、27:00就寝、泥のように眠りに落ちます。
はい、こんな感じで地上勤務が入ったことにより、フライトの疲れはそこまでない1週間となりました。
ただニューヨークという超しんどい路線の前にくっつけるという点が残酷でなりませんが…
(なお、“話し合い“は、JALよりANAの方がガチ)
フライトにも慣れ、ストレスデーにて心のスイッチをオフにする方法を身につけ慣れてくれば、なんのことはない1週間となります。
上述したもの以外の、やばいスケジュールも稀に飛ぶことになる
以前こちらの記事→CAが過酷と言われる所以。【体力に自信はありますか?】
でご紹介している、ミモの苦しんだスケジュールたち。
こういう(人にもよりますが)しんどいなーと感じるフライトがだいたい1〜2か月に一回は組み込まれます。
それを“今月の山場“と考え、乗り越えた達成感を得つつ、CA達は日々を過ごします。
でもそれ以外は、先述した3パターンくらいの1週間を繰り返していく感じになります。
なので全部が全部しんどいということはありません。
さいごに
本日は、日系CAの1週間のスケジュール、についてお話ししました。
以前、CAの睡眠時間に関する質問をいただき、今回詳しくまとめてみましたが…ちょっとわかりにくいですかね…
ちなみにJALもこんな感じで、ANAとたいして違いはありません。
ほんの少しばかり、ANAの方がきつくて、ブリーフィングの数が多いくらい。
たしかにスケジュールによってはどうあがいても5時間しか寝れない、というものもありますが、
大抵そういうスケジュールの前後は遅め集合早め解散が組まれており、
集合に合わせ昼まで寝たり、帰宅後仮眠したりでき、あまりにひどいということはありません。
労働組合や人権団体が黙っていませんので…。
ただこのスケジュールの中で、思う存分合コンに赴き友人と遊びつくせばそりゃかなりしんどいです。
土日休みの友人に合わせると無理せざるを得なかったり、次の日が5時起きであってもなかなか3次会を断れず、なんかもあります。
ようは、遊びすぎなければ睡眠時間はしっかりともはや普通の方より取れます。
なので、
睡眠を優先させすぎるCAは出会いを、そして婚期を逃しがち。
いや、遊びすぎてもか。
以上です!
またお会いできますように。