こんにちは!
本日は、CAに向いているのはディズニープリンセスよりジブリヒロインっぽい人、という題でゆるくお話ししていきたいと思います。
日系航空会社(ANAまたはJAL)でCAを勤めていた筆者ですが、
その短い在籍期間5年間の中で、
個人の英語力や経験などの能力は別にして、
「こういう性格の人が多いなあ」でしたり、
時に立たせて頂いた採用の現場でも、
「こういう子は面接官(=CAの大先輩)からの受けがいいから最終まで残っているんだな」などと、
近年たとえばANAが人材の多様性を謳っているといってもCAという職業に就く人間の共通点は多くあると日々感じて参りましたので、
本記事ではそれらについて、
たらたらとお話していきたいと思います。
脈絡がなく読みにくいかもですが、お暇な時にご覧ください。
ではまいりましょう!
ディズニープリンセスよりジブリヒロイン。【CAに向いている人】
皆さん、「ディズニープリンセス」と聞くとどういうキャラクター、そして性格を想像されますでしょうか。
ミモがパッと思いつくのは、
最近実写映画として話題になった「アラジン」のジャスミンや、
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「美女と野獣」のベルなどですが、
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その性格はというと、
美しくて強い、勇気があって真っ直ぐで決してへこたれない。
自分の想いは最後まで貫く。
笑顔の種類も、強気な笑顔。(女優さんの顔立ちのせいかもしれませんが)
…そんなイメージがあります。
「CA」という職業も、イメージとしてはわりと同じような雰囲気がある職業で、
華やかな制服を着こなしできる限り美しく見せ会社の顔となり、
緊急事態など時には強い面も必要で、
大先輩に叱られたところで屈しないタフさも必要な仕事であることは間違いありません。
そしてよく、外から持たれる典型的なCA像もそういったものでもあります。
かく云うミモもCAを目指したばかりの頃、そういう人がCAには多いんだろうなあと勝手な想像をしておりました。
しかし実際はどうかというと。
そういう雰囲気のCA、意外にいないんです。
ちょっと意外ではありませんか?
どちらかというと、ジブリ映画に出てくるヒロインのような性格のCAがなんとも多い。
ジブリのヒロインとして思いつくところで、
「千と千尋の神隠し」の千尋や、
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「魔女の宅急便」のキキなどですが、
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その性格は、
素朴で素直で、時に弱気だけれど出来る努力は精一杯する。
その真っ直ぐな姿勢がとても健気で、周りの人間も応援したくなるような純粋さがある。
笑顔の種類も、素直な、心からの笑顔。(作画のせいかもしれませんが)
そんなイメージです。
実際のところ日系CAにはそんなような内面を持った人が多いのにもかかわらず、
でも身だしなみについてはしっかりとした規定があるのでかっちりと決め、敬語も叩き込まれ、立ち居振る舞いもきっちりしているもんだから側から見るとディズニープリンセスのような“強気な女性“に見られがちで。
見られがちだから、変なイメージを持たれ婚活に失敗し…
という話は置いておいて、
見られがちなもんだから、「CAになりたい!」と考える受験生の一部の方々はそのCA達の“ディズニープリンセス面“のみを模範され、惜しくも不合格となる、という場面をよく見てまいりました。
内面が伴わず、
メイクをしっかり作り込み、
私が1番よ!という雰囲気が出てしまっているような方など。
ではなぜジブリヒロインぽい人の方がCAに向いているのか、という理由ですが、
ミモの考えでしかありませんが、
“日本人がサービスに求めるもの“に原因があるのかなあと思います。
こちら2014年になされた調査なのですが、
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルはこのほど、世界9市場(日本、米国、カナダ、メキシコ、イタリア、英国、インド、香港、シンガポール)で顧客サービスに対する意識調査を実施した。
それによると、「一度でも悪い顧客サービスを受けたらその企業を離れる」と回答した割合は日本が56%で最多で、他の9市場では2~3割程度のみが該当。日本人は「悪い顧客サービス」に対してもっともシビアな意識を持っていることが分かった。
顧客サービスを担当するプロの態度に最も期待するポイントでも、国・地域によって傾向が異なる。日本人は「礼儀正しさ(真心を込めて顧客に接すること)」(28%)が最多だが、イタリアでは「十分な権限を有する(他の担当者に転送せず要求を処理できること)」(42%)、それ以外の7市場では共通して「効率を重んじること(質問・取引への素早い対応)」が3割以上で最多。また、日本人は「人間的(パーソナルな態度で顧客に接すること)」を重視する割合(22%)が最も高いことからも、日本人の特徴が浮き彫りになっている。
なお、窓口や店舗などでサービスを受ける際に「待てる時間」はインドが「21分」で最長。最短はイタリアの「11分」。日本とカナダ、米国はいずれも13分だったという。
この調査は、9市場にて18歳以上男女各1000名ずつ、合計9000名を対象に実施したもの。調査期間は2016年12月から2017年1月まで。
トラベルボイスHPより引用
https://www.travelvoice.jp/20170615-91236
要約すると日本人の消費者はサービスに対して、
・悪いサービスを受けたらすぐにその企業を離れる
・プロには礼儀正しさを求める
・待てない
というシビアな特徴があるということで、
それらをなるべくクリアするためにCAは訓練を受け礼儀正しさはクリアしているものの、
お飲み物や機内食の配布にはどうしても後方座席のお客様にはお時間をいただく事となったり、飛行機の特性上、気候等により遅延が起きやすかったりと、
CAの受け持つお客様の置かれる状況として待っていただく場面が非常に多いこと、
また、
機内という閉鎖された環境下でできるサービスは限られていたり、フライトタイムという時間の制約もある中で十分満足していただけない状況も頻繁にあります。
もちろんなるべく他の面でフォローアップしお客様のお気持ちに寄り添う努力はするのですが、
最終的にCAに何ができるかというと、もう謝るしかない。
謝る時にどういったキャラクターであると許されやすいか。
そうなると、プライドの高そうなディズニープリンセスではなく、健気に頑張っているジブリヒロインの方が、日本人の気質的に許されやすい。
ですので企業としても、許してしまいたくなるような姿勢を見せている子を、採用したいのかなあと考えます。
そしてそういう子の方が、こわーい女性の大先輩にはどうしても受けが良く可愛がられやすいという。
なんとなくですが感じておりました。
でもそういう“健気さ“って顔立ちやもはや生まれ持った才能的な面もあるような気がしていて、
でもCAの中でも自然とそういう雰囲気を持った人とはべつに、
高い演技力をもって表情や姿勢を周りに見せている女優タイプも多くおりました。
なので、もしCAになりたい!
と考えてらっしゃる方は今一度客観的に自分を分析してみて、ジブリヒロインのような雰囲気があるかどうか、
あるならば適性あり、
もし無いならば日々の行動、表情を努力してみる、あるいは割り切って女優タイプを極めるなど、
がむしゃらにTOEICばかりを磨くのではなく、
そういった人間力の面を工夫されるのも合格への近道なのではないかなと考えます。
…と、最近暇を持て余しジブリ映画を鑑賞した際ふと思いました。
以上です!
イギリスはだんだんとコロナ感染者数が減り、ワクチンの接種も進み、なんだか良い感じです。
医療従事者に感謝ですね。
またお会いできますように。