こんにちは!
本日は、とあるガイドラインを参考にして、「CA」という職業の未来を考えていきたいと思います。
コロナウィルスの出現により、
今一度、航空会社、そして客室乗務員という仕事のあり方が問われつつある昨今。
それらのあり方の変化については、
こちらの記事→ANAに関する最近のニュースをまとめてみた。【新型コロナウィルス】
でシェアした、ANAの社長の発言にもありますね。
日系航空会社に5年間勤めたミモが、小さい脳みそをしぼってひねって、働くCA目線で考えていきます。
ではまいりましょう!
CAという職業の、今後のあり方を徹底予想
まずはこちらのニュースをご覧ください。
2020/5/7に日本水商売協会が発表した、「接待飲食店におけるコロナウィルス対策ガイドライン」です。
スタッフとお客様
【必ずやるべきこと】
・マスク着用。飲み物を飲む時以外は外さない。
・検温による入店規制体温計(非接触型が好ましいが、接触型の場合、人ごとにアルコール消毒)
・感染拡大大国からの入国後14日以上経過していない方の入店規制
・ソーシャルディスタンス(スタッフとお客様のペアごとに1卓分あけて着席)
【できればやること】
・接客スタッフはチェンジなしの固定(接触者をできるだけ減らす目的)
スタッフ
【必ずやるべきこと】
・定期的な換気(サーキュレーターの使用、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則7条」に反しない限りの定期的な窓開け))
・30分に一度のこまめな手洗い(石鹸を使って手の隅々までもみ洗い10秒間、その後流水で最低15秒以上洗う)
・30分に一度のうがい(手洗い後)
・入店時、退店時のアルコールなどでの手指消毒
・入店時、体調確認シートへのサイン(虚偽申告にはペナルティ)
・ドアノブ(特に出入り口とお手洗い)やテーブルなどの定期的な消毒(30分に一度)
・スマホ画面の定期的な消毒
・顔や髪を触らない(ヘアセットの場合には、アップヘアが望ましい)
・帰宅後は速やかに入浴
・保健所からの情報開示請求には、最大限応じる
【できればやること】
・適度な加湿
・マドラーの定期的な交換(30分に一度)、もしくはマイマドラーの使用
・着用ドレスは可能な限りクリーニング
こちらのガイドラインは、医学博士、医学部危機管理医学教授、日本感染症学会評議員同学会認定インフェクション・コントロール・ドクターの監修のもと制作されており、
もちろんCAは、こういった接客面だけでなく保安要員としての大切な役目がありますが、
お客様と対面し、お飲み物などを提供するのは一緒、共通点が多くみられたので、
ちょっとしっかりと誰かに怒られそうですが、
本日はこちらを参考にして、CAという職業の未来を考えていきたいと思います。
そしてちなみにJALのプレスリリースではこのような記載がありました。
・航空機はすべて定期的に消毒します。(原則国際線・国内線とも、毎日夜間駐機時に実施します)
・飛行中、機内の空気は2分~3分で入れ替わり、清潔な空気で保たれます。
なお、マスクの着用に同意いただけないお客さまで、発熱や体調がすぐれない場合などは、ご搭乗をお断りすることがございます。
(CAの業務に関わる部分だけ抜粋)
これらを参考に、ミモが個人的に考える「未来のCAの業務はこうなる!」を考えていきたいと思います。
今後CAは、空港〜機内でつねにマスクをしなくてはならない
コロナウィルスが落ち着いたところで、社員そしてお客様の安全、そして健康のため、
今後(とくに大手の)接客業はすべてそうなりそうですが、
感染が発覚すれば営業停止せざるを得ず、
信頼にも関わってくるとなっては、マスクを外すタイミングなんて無く、多くの航空会社では、フライト中常にマスクをしているCAの姿が一般的になる予感がします。
なんとも、綺麗なCAを拝めなくて残念に思う方は多いことでしょう。
一方でマスクをすることで盛れる方もいらっしゃいますので、
いろんなCAに美しく見られるチャンスが与えられた、と言ってもいいかもしれません。
また逆も然りで、お客様も皆マスクをしていると、素敵なお客様を見つけるのが趣味のCAにとっては、日々の楽しみが半減してしまうことでしょう。
今後CAは、ゴム手袋もつねにしなくてはならない
マスク同様、ゴム手袋も常時着用になると予想します。
もとより外資系航空会社では食事サービス中、お客様の目の前であっても着用していた印象がありますが、
日系航空会社ではサービス中、そしてお食事のトレー提供からお皿の回収も素手がほとんどでした。
(盛り付け時などはしっかり手袋はしていた)
もはや素手でお客様の使用済みの紙カップを回収していた航空会社があったという方がちょっとびっくりなんですが、
たとえばお客様の搭乗中も、
そしてたとえば国際線のファーストクラスでのベッドメイキングサービス時も今後は、感染予防としてゴム手袋をして整えている姿が浮かんできます。
今後CAは30分に一回うがい手洗いをしなくてはならない
もはやフライト時間に準ずる時間割的なものや、居酒屋やカフェのトイレのチェック表のようなものが導入され、
客室の長チーフの指示のもと、(サービス中は無理かもしれませんが)
「はい、うがい手洗いの時間でーす」
とゴングが鳴らされ、全員やりきるまで終わらないタイムが導入されそうな予感です。
ただお手洗いを占領してはお客様の迷惑になる可能性もありますので、その中での手洗いまでいかなくとも、“30分おきの手指のアルコール消毒タイム“は絶対導入されると予想します。
ただ、地味にそれらがかさんで結果的に休憩時間を削ることとなり、、CAたちへの負担は増えそうです。
今後新人CAは大先輩から、「お客様と会話をし接点を作るように」「感動体験を」などと口酸っぱく言われなくなる
ANAではフライト後のブリーフィングにて、
「本日のフライト中お客様になにか感動を与えられましたか?」と客室の長であるチーフパーサーから聞かれたり、
一方のJALでも、「着陸後ドアがあくまで時間があれば、近くのお客様とお話してみましょう」などなど、
お客様との接点を積極的に持つよう、とくに新人の頃はわりと口酸っぱく指導されますが、
(今はそこまででもないかもしれません)
今後は感染リスクを鑑み、そこまで言われなさそう、という予想をさせていただきます。
まずそもそも、そういうのって、無理強いすることではないとミモは思ってしまう…
今後新人CAは大先輩から、「目力でおもてなしを表現しましょう」などと口酸っぱく言われるようになる
接点を持たず会話を抑えめに、ということは、その他の方法で、おもてなしの心やその航空会社らしさをお客様にお伝えする、ということになってくるので、
CAのできることとして、「マスクをしたままの目の表情でおもてなしを!」という指導がしっかりとなされていくことと思います。
マスク導入の前より、すでに目だけで笑えるように、などと訓練で指導された遠い記憶がミモにもありますが、
それよりもっともっと、
たとえば練習のため、フライト前のブリーフィングで目だけで一斉に笑ってみたりとか、日系CAの世界独特の、新たな風習ができあがる予感がします。
今後はお客様に対し、担当CAのみがサービスをする
ご紹介したニュースにもあるように、
クラスターを起こさせないため、また感染源を特定しやすいから、などさまざまな理由があると思いますが、
CAおのおのにしっかりとした担当エリアが今まで以上に割り振られ、それ以外のCAは足も踏み入れない、
ということになっていく可能性もあるかと思います。
今までもサービスと安全の担当エリアというものが、飛行機ごとにマニュアルで決められていますが、
サービスに関しては柔軟性の意味でぐちゃぐちゃと助け合いながら行っておりましたが、それがなくなるという。
今まで以上に、「反対側の通路に綺麗なCAさんがいるのにちっともこっちに来ない!」となるかもしれませんね。
今後CAが今まで以上にこまめにしっかりとトイレ掃除を行う
トイレ掃除はCAの大切な仕事の一つですが、
主に国際線にて、それがもっと、どの箇所をどうやって掃除する、とか、専用の機材を用いたり、
それこそ上述したチェック表をもとに、30分に一回徹底した掃除をする、など決められることとなりそうです。
JALのプレスリリースにて“機内の空気は換気がしっかりなされている”、“夜間駐機中に消毒をします”とありますが、
12時間も飛ぶ国際線なんて、もし感染された方がいれば、それ以前に消毒したところで大した意味はなく、
大きな感染源となりうるのはほとんどのお客様が頻繁に使用するお手洗いですよね。
ここの清掃に関しては、CA達はもはやプロ並みに指導され、徹底されるのではないでしょうか。
うーん、働く上ではたいへんですね…
さいごに
本日は、CAという職業の、今後のあり方を徹底予想、という題でお話ししました。
ミモも趣味でCAについてのイラストを描いていますが、
描きながら、
「CAがこれから、マスクをしないなんてありえるのかな…」と思ってしまっており。
でも安全に働く上で、大事ですよね。
ミモだって、この状況で働くなら絶対したいです。
ただマスク着用を含め、あり方が変わるということは、いろいろとCAへの上述したような負担もあると思いますので、
その他の業務を簡略化するとか、
きっとそういった変化も同時に行われていくべきで、
そうでないとやってられません。
どの企業も、山あり谷ありですが、とくに航空会社は大きな変革が求められています。
CAとは、保安要員かつサービス要員えあり、そして防疫要員、ですね。
以上です!
長くなってしまった。
またお会いできますように。