こんにちは!
本日は、CAとして働く上でかかりやすい病気、についてお話ししていきたいと思います。
一見華やかに見える職業の“CA”ですが、
その職務内容から引き起こされがちな病気はやはり存在します。
光あるところには影あり。
日系CAとして5年間働いた筆者の実体験、そして近しいCAの友人の経験をもとに、お話しします。
(ちょっと暗い内容になってしまいました)
ではまいりましょう!
CAがかかりやすい病気8つ
1、風邪
ちょっと普通すぎますが、まずはこちら、“風邪“です。
ミモ自身、CAになるまで風邪はあまりひかなかったのですが、もう頻繁に風邪をひいてしまい。
(とくに入社1年目)
原因を考えてみたところ、
職場環境(1日に多くて1000人ものお客様と対面する)、職務内容(お客様の使用済みのカップを回収したり、頻繁にトイレ掃除を行ったり)、月の半分はホテル暮らし(部屋の乾燥、たとえば東京→北海道などの気温の変化にやられる)
などが挙げられるかな、と思いました。
ただし「体調管理も仕事のうち!」と口酸っぱく言われているので、しっかり対策をし、
風邪なんてひいたことない、という強者CAも稀にいましたが、そんな強くないミモは、
人間はそんなに、クルクルと変わりゆく環境に耐えすぐさま適応できるほど強く作られていないし、となんとも反抗的に常に思っていましたね。
2、航空中耳炎
以前こちらの記事→いただいた質問に答えます。【インスタグラム①】
でもちらっとお話ししていますが、
主に上述した風邪を起因として起こる航空中耳炎も、かなり多くのCAが苦しめられる病気です。
ちなみに国際線CAよりも、はるかに国内線CAの方が罹患率が高いんですよ。
理由は、離着陸の回数が多い分、耳への負担が大きいから。
こちら→ANAとJALのCA 一ヶ月のスケジュールを徹底比較。【現役CAの実際のスケジュール公開】
の記事にもあるように、ニューヨークへ飛ぶ場合、離着陸は4日のうち4回のみですが、
国内線の場合、運が悪ければ4日のうち25回以上繰り返すことになります。
ですのでANAでは現在入社1年目から国際線も飛びますが、
JALでは入社1年目は国内線のみなので、その時こそ注意が必要なんです。
3、腰痛
航空中耳炎よりは耳にしませんが、腰痛を悪化させてしまうCAもかなりの数います。
こちら→CAあるあるカルタ。【「お」】
のイラストのような姿勢をそれこそ国内線ですと日に何度も行いますし、
国際線では今度は“ミールカート“という成人男性より重いカートを20m以上引っ張ったり操作したりと、
CAにはつねに足腰への負担がつきまといます。
もとから腰を弱めやすい方、運動経験の無い方は注意が必要です。
それか、もし心配が尽きないようでしたら、個人的には外資系航空会社をお勧めします。
男性クルーが日系より多いので、体に負担がかかるような仕事をやってくれたり、
あとはお客様至上主義の風潮も日系よりは無いので、サバサバとお客様の重い荷物をあげて欲しいなどといった無理難題を断りつつフライトができるかもしれませんしね。(ただこちらの記事→でお伝えしているようにフライトタイムが日系よりえげつない場合があるので事前サーチはマストです)
4、膀胱炎
こちらのは接客業あるあるかもしれませんが、
どうしてもお客様のペースに合わせ動く職業ですと、お手洗いに行く時間を見つけることができず、
結果体調を崩した時に膀胱炎を発症してしまう、という。
仕事に真面目なCAこそなる印象です。
適度に気を抜いて、
ちょっとお手洗いで一休みしよう、とつねに思えるくらいの余裕を持ってフライトに臨むことをおすすめします。
5、外反母趾
立ち仕事あるあるの外反母趾ですが、密かに苦しんでいるCAがミモの周りにもおりました。
こちらの記事→ANAとJALのCA 制服と、身だしなみ規定を徹底比較。【どちらが厳しい?】
で、最近良い方向に変更がなされた身だしなみ規定についてお話ししていますが、
それでもなお、ANAはパンプスのみという規定は変わらず、JALはローファーも良いとのことですがパンプスを使用しているCAが実のところ多いそうです、脚も綺麗に見えますしね。
ですが体は一生ものなのでCAになった際はその規定にしっかりと甘え、
脚に不安がある方はANAであればヒールなしのパンプスを、
もしくはローファー履きたいがためにJALを第一志望に据える、というのもいいかもしれません。
6、不眠症
こちらかなり苦しめられる不眠症、ですが、調べたところさまざまな症状があるので語ることが難しいですが、
(眠りが浅くなる方や、日中眠くなってしまう方などいるようですね)
ミモ、そして周りのCAを考えると、時差ボケが起因となり、
「疲れてていても夜寝れなくなった」という声を聞きます。
人間って、朝起きて一定の時間に陽の光を浴びることでいろいろな体内バランスが整えられると言われていますが、
CAとして働くと、それは叶わぬ夢となり。
フライト先にもよりますが、
飛行機に夜の23時から12時間もこもり、昼に着いたと思ったら外は夜で、陽の光をしっかり浴びずに寝ることとなったり、
逆に日中からフライトを飛び、到着した際、体内時計は深夜の0時なのに外は昼で陽の光を浴びてしまった、
などといったたとえばそれが半年に一回の海外旅行なのであれば耐えられる時差ボケを年から年中引きずることとなり不眠症に陥ってしまいます。
この時差ボケからの不眠症の対策方法もCA人それぞれあるので、需要があればいつか別記事にまとめたいとも思いますので少しお待ち下さい。
7、自律神経失調症
先述した不眠症も、この自律神経失調症の一部だとも言われていますが、
こちらを患い長期間休む友人を間近に見たりして、
ミモ的には現役時代、この病気をとても恐れておりました。
専門家ではないので説明が難しいのでWikipediaを貼っておきますね。→https://ja.m.wikipedia.org/wiki/自律神経失調症
とにかくいろいろな不調が体に降りかかってくるのですが、自覚するのは難しいらしく、
「なんとなくだるいなー」くらいでも患っている可能性もあるようで、知らず知らずのうちに鬱病にもつながってしまうそうなので注意が必要です。
働く中でなんとなくですが、CAという職業の特徴(体への負担、対人ストレスなど)が、自律神経失調症の引き金になりやすいかな、と個人的に思ってしまうことも何回かありましたね。
8、婦人科系の病気
よく言われていますがこちら、婦人科系の病気ですが、
こちらもやはり自律神経失調症と同じく、
CAという職業の特徴(体への負担、対人ストレス)が引き金となり、患ってしまう可能性が少し高いのかな、と考えます。
フライトで疲れて果て、大先輩にもこっぴどく叱られたその月の生理が来なくなってしまった、
とか、
もともと生理が重い方であったのが、フライトをしはじめてからさらに重くなり、結果的に子宮内膜症と診断された、
など耳にしたことは多々あります。
かと言ってCAだからと言ってかなりなりやすいかと言われたらそうとも言い切れず、地上でOLをしている友人も患ったという話を聞きますし。
そしてなりやすいとしても、
ANAもJALも婦人科系の病気の定期検診にはかなり力を入れているので、そこら辺は安心できるかな、とも思います。
これらの病気を防ぐためには?
休日は遊びすぎずしっかりと休み、
産婦人科には定期的に通い、
寝れない日が続いた時は睡眠導入薬に頼り、
フライト中は適度に力を抜き意識的にお手洗いに足を運び、
荷物をお上げするときはお客様や他の乗務員に手伝っていただくなどうまく生きて、
ヒールのない靴でフライトをしましょう。
さいごに
本日は、CAがかかりやすい病気8つ、についてお話ししました。
脅すような内容になってしまいましたが、
これまたミモの口癖ですが、
こういった“かかりやすい病気“というものは、どの職業にもあり、働く上ではつきものなので。
なりやすいということを知った上で気をつけて、なんとか対策してやっていくしかないのですが、
でも決して無理はせず、
体を壊してしまう前には身を引くべき、というのがミモの持論です。
あ、ちなみに「放射能の影響は…?」というご質問もこの前いただきましたが、ミモとしましては、
“人体には影響ないレベルで受けることになる“
と答えさせていただきます。
どの航空会社も、入社前または後にそういった教育時間が設けられ、一言でいうと「地上より受けるっちゃ受けるけど大丈夫だよ」的な事を言われ終わります。
ミモの両親(厳しい)がこの点に関してとても心配だったようでいろいろ調べたらしいですが、
世にはいろいろ諸説ありますが、
さいごには、「もし影響ありありなら、人権団体が黙ってないよね」という結論で納得しておりました。
以上です!
なんか最近忙しい。
またお会いできますように。