「なに言ってるか8割聞き取れないけど最高の笑顔で相槌」
こんにちは!
本日は、ミモが日系CAとして5年間働いた中で日々感じたこと、思ったことを、イラストにしてお伝えするシリーズです。
第二一弾。
「なに言ってるか8割聞き取れないけど最高の笑顔で相槌」
航行中あるあるのこちら、
お客様ご本人としてはしっかりと声を出されているつもりが、思ったより小さくCAがなかなか聞き取れず、
CAは常に耳をそば立て聞き取る努力をしてはいますが、
お客様側からしたらうまく注文内容が伝わらなかったり、呼んだはずのCAを呼び止めることができなかったり、話が噛み合わなかったり。
どちらとしても歯がゆいこれらの状況ですが、
飛行機によって例えばB787以外はエンジン音がうるさめ、とか、羽の付近はそもそもエンジンが近いのでうるさい、など、
CAとお客様の間を隔てるものは主に「エンジン音」で、
またそれ以外にも、
突如として流れる機長の窓から見える景色紹介アナウンスや他のお客様の会話音やお子様の声など、
機内にはありとあらゆる音が存在していて、
特にそれらの条件が重なると、まあ聞こえない。
お座りになっているお客様と立っているCAとの距離は近いようで遠いんですね。
お客様のご注文などはだいたいワードが決まっているので、
なんとなくこれかなとアタリをつけて繰り返し声に出し確認することで伝達ミスは防ぐことができますが、
(「○○○ジュースください」3音だったし、エコノミー席だし、リンゴかな…「リンゴジュースでございますね。すぐにお持ちいたします。」など。)
ただイラストのようなお客様の長いお話などは、ミモの場合、途中で聞き取れなくなることが結構あって、
(お話だと抑揚があるからでしょうか)
だんだんとよくわからなくなってくるものだからとりあえず愛想と笑顔でなんとか間を持たせ、まさか内容が聞き取れていないなんて伝わらないようなリアクションをし続ける、
そんな技術が入社3年経った頃にはしっかりと身に付いておりました。
この技術はいろいろなところで応用可能で、
フライトで疲れているのに話の長い大先輩の相手をする時や、
プライベートでも、個人的に興味のない人と会話をしなくてはならない時にも役に立ったり。
察しの良い人にはその薄っぺらさがバレてしまうんですけどね。
“感じの良い感じ“を醸し出すことが上手くなっていったし、
いや、そもそも上手い子がCAに受かりやすいのかもしれませんが…
いいのか悪いのか、こういったコミュニケーション能力が身につくのもCAという職業の良い点かもしれない。
以上です!
またお会いできますように。
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