「どっち行きだったっけこの便」
こんにちは!
本日は、ミモが日系CAとして5年間働いた中で日々感じたこと、思ったことを、イラストにしてお伝えするシリーズです。
第十八弾。
「どっち行きだったっけこの便」
こちらは王道のあるあるなのですが、
CAは多くの方が思っている以上に1日に何便もフライトをしており、
以前こちらの記事→ANAとJALのCA 一ヶ月のスケジュールを徹底比較。【現役CAの実際のスケジュール公開】
でお伝えしたように、ANAやJALですと、平均3便、多くて4便を一日で乗務します。
スケジュールによっては、
など毎便行き先が異なる場合もあるのですが、
まれに3日間で、
【1日目】羽田→新千歳→羽田→新千歳 ※ホテルステイ
【2日目】新千歳→羽田→新千歳 ※ホテルステイ
【3日目】新千歳→羽田→新千歳→羽田
というように、まったく同じ場所を行ったり来たりするパターンも存在します。
(特にJALの方がこの傾向が強い、頭の切り替えが難しいですが、乗られるお客様のタイプを掴みやすかったりその空港や滑走路、天候などに慣れやすい)
そういった場合、
あってはならないことなのですが、
お客様のお迎えからお飲み物のサービス、お見送りに至るまでもう何から何までデジャヴのようになってしまって、
たとえば新千歳行きに搭乗されたお客様に、
「到着地の天気どう?」と聞かれた際、「羽田は今快晴のようです。」なんてすっとぼけた返しをしてしまうなんて失敗もあれば、
羽田空港に到着したはずなのに、
「ただいま新千歳空港に到着致しました。」などとお客様をゾッとさせるようなアナウンスをしてしまったり。
ミモがよくあったのは、
あれ、搭乗時にはここらへんに赤ちゃん連れのお客様いたはずなのになー、なんてフライトの途中で思い念のため周りのCAに確認すると、
「前便は確かにいらっしゃいましたけど…」
というやつで、頭の切り替えができていないために一つ前のフライトの記憶とごっちゃになってしまうという。
業務に慣れ、緊張感が無くなってきた頃によくありましたね。
CAになる前、まさかこんなにCAさん達が何便も乗務しているなんて思ってもみなかったので、
入社後初めてスケジュールを渡された時びっくりした記憶があります。
“こういう感じなんだ…しんどそう…“と。
実際に飛んでみると、最初はしんどかったですけれどすぐに慣れましたし、外資系のLCCや国内専門の航空会社の方が1日にミモの比にならないくらいのフライトを乗務していると聞いて、もっと驚いた記憶があります。
話はそれますが、となると電車の車掌さんやバスの運転手さんなども、おそらく一日に同じ場所を何度も往復をするようなCAと同じようなスケジュールであるはずだから、
時に混乱してしまうような同じ感覚でいるのかな、とふと考えたりして。
気になる。
以上です!
またお会いできますように。