「シミになるかなんて気にしない」
こんにちは!
本日は、ミモが日系CAとして5年間働いた中で時に感じたこと、思ったことを、イラストにしてお伝えするシリーズです。
第十二弾。
「シミになるかなんて気にしない」
こちらはビジネスクラスのギャレー担当のCAが、
制服にできるシミを気にする暇などなく盛り付けをしている様子を描いています。
CAのフライト中の大切な仕事の一つが、
“お客様にお出しするお食事の準備“です。
国際線の全クラス、
そして国内線のANAではプレミアムクラス、JALではファーストクラスにおいて、
CA達はギャレーにて、お食事の温めから、盛り付けまで行います。
(ギャレー担当CAの仕事として“盛り付け“が占める割合はほんとうに2割くらいなのですが、今回はイラストにしたがい盛り付けに焦点をあてお話しします)
ビジネスクラスを例に取りますと、
ほとんどの長距離路線において人数編成は、
キャビン担当CA(イメージで言うと居酒屋のホール担当)が5〜6人、
ギャレー担当CA(こちらは居酒屋のキッチン担当)は1〜2名割り当てられ、サービス中はほとんどお客様の前に立たず裏方のような仕事につきます。
人数でお気づきかもしれませんが、ギャレー担当CAの数は少なく、またサービスの中枢を担うので、とても大事です。
手際が良くなければ、
全体のサービスのスピード、そして質が下がることにつながってしまう、という。
盛り付けの手順の多さは、
エコノミークラス(温めるだけでミールカートにセッティングするだけ、盛り付けはなし)=国内線(路線にもよるが温めて簡単な盛り付けをする)<ビジネスクラス(温めて3〜5行程ほどの盛り付けする)<ファーストクラス(温めて5〜8行程ほどの盛り付けをする)
という感じで大変になってくるので、
その分の予習が必要になってくるのですが、
しんどさで言うと、一通り慣れると個人的にどのクラスもおんなじくらいでした。
(エコノミークラスはエコノミークラスで、お客様の前に立つ時間は他クラスより多くお客様の数が多いのでそれが単純作業であっても体にくる)
ちなみにお食事の感じはこちら→ロンドン✈︎羽田 元 CAの、JALビジネスクラスレポ。【JAL SKY SUITE】
をご覧ください。後半にある鯛茶漬け、CAが一からしっかりと盛り付けしていますよ。
忙しさでいうと、イラストにしたように、ビジネスクラスのギャレーがもっとも戦場でして、
エコノミークラスとファーストクラスの中間に位置する分、
お客様の数も多めながら、
盛り付けもしっかりとしなくてはならず。
制服にシミができてしまうかも、汚れが飛んでしまうかも、なんて気にしている暇なんてさらさらありません。
なのでお食事のサービスが終わり、ふと我に帰り自分の制服を見てみるとびっくりします。
あちらこちらにシミやらご飯粒やらがこびりつき、時に顔にまでソースのようなものが飛んでいることも…
いやそれはミモが雑だっからか…
時に涼しい顔をしてギャレー担当をこなすCAもおり、
お客様と対面するキャビンよりこもっていられて楽〜と言っているCAもおりました。
たしかにちょっと気持ちわかりますね。
疲れていたり、つらいことがあると自然な笑顔が出ないもので、その日の担当がギャレーだと一安心してしまうもの。
以上です!
またお会いできますように。