こんにちは!
本日は、CAに向いているのはグループ行動をするよりも1人の方が楽、という人、という題でゆるくお話ししていきたいと思います。
日系航空会社(ANAもしくはJAL)で客室乗務員をしていた筆者が、
在籍5年間で仕事を共にした何百人というCA達の共通点は何かと考えたらたら話すこちらのシリーズですが、
今回は第二弾。
第一弾はこちら→ディズニープリンセスよりジブリヒロイン。【CAに向いている人①】
ですね。
もちろん全員が全員そうというわけではないのですが、
CA以外のコミュニティと比較してなんとなく多いなあ、と思いましたのでここに共有します。
ではまいりましょう!
グループ行動をするよりも、1人の方が楽。【CAに向いている人】
皆さんは「これ苦手だな〜」ってこと、何かありますか?
私は料理が疲れてしまうので苦手なのですが、
その私が作った料理の写真なんかを母に見せると、もっと適当でいいのに、とよく言われます。
一方そんな母は料理が好き、だそうなのですが、私からすると、作る料理は正直男っぽい、パパッとできるような丼ものが多いんですね。
なんで自分がこんなに料理が好きでないのかと考えてみると、栄養やら見栄えやらを人一倍気にしてしまい時間と手間がかかるからなのかな、という結論に至るのですが、
だからといって手抜き料理を作る自分に納得できる気はしません。
前置きが長くなりましたが本日はそんな感じの話で、
“CAという職業はチームで動くものだから、グループ行動が得意な人の方が向いていそう”
と、就職活動時のミモを含め多くの人はそう考えると思いますが、
入社してみてその考えは一転、実際は1人でいることの方が楽に感じる、群れない人が多いのがCAという職業でした。
それは職業柄、その日に初めて顔を合わせた仲間と一日中フライトをするので、
よっぽど気が合わない限りホテル到着後はたいてい一人で食事をしに出かけたりお買い物をしたり。
そんな毎日を過ごすから一人でいることに抵抗がない、むしろそっちの方が気が楽、と後天的になっていくとも言えますが、
それでも元々“一人の方が楽“というタイプが多い。
それはどうしてなのでしょうか。
CAという職業は、短い時間の中で一度に何十人、何百人というお客様のご様子や表情から嗜好を探り、
ほぼ同時に公平に安心感や満足感を与えなくてはいけません。
会話の中のふとした瞬間を記憶したり、視野を広く持って察知しなくてはいけないんですね。
また毎日違うメンバーで仕事をするので、CA仲間の得手不得手だったり大先輩の好みだったりを察知して合わせていく力も必要だったりする。
CAには、周りが見える、大の気配り屋が多い、そう個人的に考えます。
(なので会社としてもそういう人材が欲しいもんだから、面接の過程で、周りがよく見えている、気配り屋さんであるかどうか、チェックするんですね。ディスカッションやグループ面接などで。)
聞こえはいいようですが、
アンテナをつねに張ってしまうものだから、人といるとけっこう疲れてしまうこちらのタイプは、
周りを気にせず突っ走るようなマイペースな人にかなり憧れていて…
本人以外にはなんて社交的な人なんだと思われていたり…
大事な長所だと思うのですが、
本人としては欠点と感じている場合の方が多かったりします。
こういうタイプの多くは、
例えば人間関係ギッスギスのアルバイトを3年間続けた、とか、
強め女子の多い女子校で6年間過ごしたとか、
海外留学でゴリゴリの孤独を味わったとか、
親がしつけに厳しく常に顔色を伺って生きてきた、とか、
必死に周りを見ざるを得ない環境で過ごしてきた過去があったりするのです。
ちょっと切ない。
かく言うミモもそのうちの一つを学生時代に経験済みなのですが。
とても鍛えられました。
たとえば食事中自分の周りに何人も人がいると、
「あ、あの子喋れてないから話を振ってあげよう」
「あの子のグラスがもうすぐ空きそうだからメニューを渡してあげようかな」
「荷物で狭そうだからこっちに置いてあげようかな」
「こっちにだけある料理をあっちに回さなきゃ」
それはもう食事の味もわからなくなるくらいアンテナ突っ張ってしまうこともしばしばで、
家に帰ると、一人ってなんて楽なんだ、となってしまう。
だから、就職活動で、”一人の方が好きだし、グループで動くの向いていないし、CAは向いてないなあ”と思っている子が、ポンっと受かってしまうこともあるんですね。
つまり何が言いたいかというと、
グループで動くということに苦手意識を持っている人というのは、実はめちゃくちゃCAに向いていて、
人の感情の機敏に敏感なものだから、いざCAとして働くようになるとお客様にとっても周りのCAにとっても非の打ち所がない働きぶりを見せるようなとても優秀な人材であったりするんです。
本人は疲れるんですけど。
本当に無理な場合もあるけれど、
苦手意識がある=こういうふうにすべきという理想(ミモにとったら栄養バランス、見栄え)が見えており伸び代を把握できている=実は向いている、
そんな場合が多いんじゃないかって話です。
大事なことなので2回目ですが、
本人は疲れるんですけどね。
苦手なことこそ、極めると花開く場合があるという。
なので私は料理と真剣に向き合うべきなのかもしれない。
以上です!
またお会いできますように。